2019/02/08 上野散歩 02 護国院/清水坂/花姫稲荷神社/森鴎外旧居跡/旧都電停留場/七倉児童遊園/七倉稲荷神社

博物館動物園駅で整理券をもらった後は上野公園周囲を散策。
公園北側をブラブラする。



◆護国院


護国院

 護国院は、天海の弟子生順が、釈迦堂の別当寺として、現在の東京国立博物館の右手奥に開創した。承二年(1653)・延宝八年(1680)に寺地を西方へ移転し、さらに宝永六年(1709)現在地に移った。延宝八年・宝永6年の移転は、それぞれ四代将軍家綱霊廟・五代将軍綱吉霊廟の建立にともなうものである。また、昭和2年、第二東京市立中学校(現、都立上野高校)建設にともない、本堂を現在の位置に移した。
  現存する本堂は釈迦堂とも呼ばれ、享保七年(1722)三月の再建。間口7間(18.2メートル)、奥行5間(13.6メートル)。唐様の建築で中央奥の須弥壇に本尊釈迦三尊坐像を安置する。また、大黒天画像は三代将軍家光から贈られたものと伝え、谷中七福神のひとつとして信仰をあつめている。
  庫裡の一階部分は、昭和二年の新築。東京美術学校(現、東京藝術大学美術学部)教授岡田信一郎の設計で、各間取りは機能的に配置されている。昭和初期の住宅建築の風潮を良く伝えており、平成十三年国登録有形文化財に指定された。
  岡田は、東京美術学校早稲田大学で設計教育に携わるかたわら、旧鳩山市郎邸(大正13年竣工)・歌舞伎座(同年竣工)等を手がけ、和風建築の設計に手腕を発揮した人物である。


楽堂






清水坂




坂近くに、弘法大師にちなむ清水が湧いていたといわれ、坂名はそれに由来したらしい。坂上にあった寛永寺の門を清水門と呼び、この付近を清水台と称していた。かつては樹木繁茂し昼でも暗く、別名「暗闇坂」ともいう。


坂の途中にあった煉瓦の建物






◆花姫稲荷神社








森鴎外旧居跡

今は「水月ホテル鷗外荘」という宿泊施設になっている。
ホーム | 文豪・森鷗外ゆかりの宿 水月ホテル鷗外荘






 森鴎外文久二年(1862)正月十九日、石見国津和野藩典医森静男の長男として生まれた。本名を林太郎という。
 明治二十二年(1889)三月九日、海軍中将赤松則良の長女登志子と結婚し、その夏に根岸からこの地(下谷区上野花園町11番地)に移り住んだ。この家は、現在でもホテルの中庭に残されている。
 同明治二十二年(1889)八月に『国民之友』夏季附録として、『於母影』を発表。十月二十五日に文学評論『しがらみ草子』を創刊し、翌明治二十三年(1890)には処女作『舞姫』を『国民之友』に発表するなど、当地で初期の文学活動を行った。一方、陸軍二等軍医正に就任し、陸軍軍医学校教官としても活躍した。
 しかし、家庭的には恵まれず、長男於莵が生まれた明治二十三年(1890)九月に登志子と離婚し、翌十月、本郷区駒込千駄木町57番地に転居していった。



森鴎外(1862~1922)
島根県津和野出身。旧幕時代の範医の長男に生まれる。東京大学医学部卒。陸軍省の軍医となり、日清戦争日露戦争に従軍。
翻訳、捜索、批評に活躍、明治文化人の重鎮。
代表作に「於母影」(翻訳詩集)。「舞姫」・「雁」・「渋江抽斎」・「高瀬舟」・「うたかたの記」。

森鴎外居住の跡
森鴎外は、明治二十三年(1890)この地において文壇処女作の「舞姫」を発表しました。そして次々と文学作品を発表し、近代文学史上画期的な活躍をする基礎を築いた地でもあります。



◆旧都電停留場




<旧都電停留場>
ここ、池之端児童遊園は、かつて都電停留場(池之端七軒町)のあった場所です。
昭和30年代の都電全盛期の時代には、20系統(江戸橋~須田町)、37系統(三田~千駄木2丁目)、40系統(神明町車庫前~銀座七町目)と三つの路線が走っていた区間でしたが、昭和42年(1967)12月に37、40系統が廃止、昭和46年(1971)3月には20系統も廃止になり、池之端七軒町(廃止時は池之端2丁目に改称)の停留場は姿を消しました。
平成20年(2008)3月、都電停留場だったこの場所に都電車両を展示し、地域の歴史が学べ、まちのランドマークとなる児童遊園として整備しました。



<都電7500形(7506号車)>
ここに展示された都電は7500形といわれる形式で、昭和37年(1962)に製造された旧7500形を車体更新したものです。旧7500形は昭和59年(1984)以降、台車と主要機器を流用した車体更新が施され現在の7500形となり、都電で初めて冷房装置が搭載されました。この車両は、平成20年(2008)1月末まで都電荒川線三ノ輪橋から早稲田)を走行し、平成20年(2008)2月1日東京都交通局より台東区に譲渡されました。



◆七倉児童遊園




◆七倉稲荷神社





続く。