2019/10/06 深田地質研究所一般公開

珍しいお休み(w
友人と一緒に深田地質研究所の一般公開へ行ってきた。





アンモナイトの化石などが展示。




今回は講演をたくさん聞いてきた!


山麓団地を襲う土石流からどう逃げるか ー非難に役立つ被害予測地図とはー

2018年西日本豪雨災害で被災した団地、広島市安芸市の梅河(うめごう)ハイツを例にしたものだった。


メモした内容
適切でないハザードマップを元に避難したためにかえって危険な目にあわれた人が居る。

避難所への避難はベストとは限らない。
事例では避難路が土石流の通り道となってしまっている。

谷はかつて土石流が来た道と思ってよい。

土石流が一度起こると同じところでは発生しづらい。
(忘れたころにやってくる・・・・)

土石流を暗示する災害地は「龍・竜・蛇」などの文字が入っている地名。
しかし、最近は改名などで失われていることが多い。
また大蛇伝説がある場所は災害の起きやすい確率が高い。

土石流というよりは山津波と言った方がふさわしく、高いところへ逃げた方が良い。
広義には山津波、狭義には土石流。

土石流の流れは地形や家屋(建物)で大きく変る。
アスファルトの道路は土石流が流れやすい。
そして下流ほど安全となる。

機械的に当てはめただけなので、ハザードマップ警戒区域が実際の被害と乖離している。
団地全域が警戒区域となっているが、安全な場所はあった。

心理的に300m~500mの場所が避難しやすい場所とされているのに実際の避難場所は1500m以上離れたところにあった。


以上、間違いがあったらご指摘ください。
(o*。_。)oペコッ



北海道胆振東部で発生した崩壊・地すべり

用意されたパネルの写真は魚のうろこのような規則正しい茶色いものが写っていたが、それはすべて地滑りの跡だった。



地すべりした場所はテフラ(火山灰・軽石・スコリア・火砕流堆積物・火砕サージ堆積物などの総称。)と呼ばれるものが堆積した場所。
上に生えている木が立ったままごっそりと下に落ちていた。

この地にテフラをもたらしたのは、樽前山(たるまいさん)、支笏湖(しこつこ)。
支笏湖は約4.4万年前に大噴火した火山カルデラ




都市の身近な地形・地質を楽しもう

深田地質研究所周辺の地形の詳細を講演。

青梅を扇頂とする扇状地が広がり、武蔵野台地の基盤となる。
深田地質研究所から白山通り方向はどんどん低地となる。

扇状地の尾根沿いに上水が引かれ、街道も敷かれた。
尾根沿いに上水を引くと分水しやすいからなんだそうだ。

多摩川が削った跡が段丘となる。
流れる場所が変わって水が流れなくなると火山灰が堆積して層が厚くなる。
だいたい1万年で1m堆積。
8万年前から堆積が始まったので、厚いところでは8mにもなる。



この後外に出て実際に歩いて・・・・
の予定だったが雨が降って来てたので他の講演を聴きに行く。






ジオ鉄以前の黒部峡谷をジオ鉄目線で探勝する


こちらは鉄道の車窓からジオ(地球や大地を表す言葉)を眺めてみようというもの。
講演では黒部峡谷鉄道を紹介。

余にも楽しそうに講演するので行きたくなった。
前から行きたかったのもあったけど(w
時間とお金をなんとかして行こうかなあ。



特別講演「恐竜博2019」の標本たちから進化の話を聴いてみよう

こちらは国立科学博物館でやっている企画展を監修している方の講演だった。

恐竜と現生の爬虫類の違いや、鳥への進化など現在わかっていることをすべてお話ししてくださったかも。
そのくらい濃い内容だった。

恐竜と現生の爬虫類の違い。
恐竜は2本足で立っているが、ワニやとかげなどは四つ足で腹ばいになっているとのこと。
だから骨を見れば違いがよくわかる。
今回言われてみて納得した。
こうなるとほぼ違う種類だね。



毛(羽)の色はメラノソームという器官がわかればわかるとのこと。
化石に残っていることがあるらしい。


鳥のように卵を温めていたらしいことも判明。
骨盤が狭いので卵は細長い。
卵を円状に並べて真ん中に座り、羽を広げて温めていたような痕跡(化石)もある。


恐竜博の苦労話や展示の工夫を聴いて、見に行きたくなったので、2日後に見に行った(w


貴重な化石はモンゴルで韓国チームが発掘していたが、韓国側の予算などの関係で日本が引継ぎ展示までこぎつけた。
いずれはモンゴルに返すことになるのだが、モンゴルで展示できる博物館がないとのことで、もしかしたらしばらく日本の他の博物館に展示されるかもしれないとのこと。




食堂や自販機がなく、研究所の周りもあまり食べるところがなくて、結局飲まず食わずで1日居ることになった(w
今度もし来ることがあったらオヤツくらい持って行った方がいいね。
内容が濃く、興味深い話をたくさん聴けて、大満足だった。