2020/02/01 太子堂散歩 02 斎藤茂吉歌碑/桜橋/鎌倉橋/三好達治 文学顕彰碑/二子橋/橋場橋

ここでも北沢川緑道沿いに東へ進む。



斎藤茂吉歌碑

代田川のほとりにわれをいこはしむ 柳の花もほほけそめつつ



判読不明が多すぎて起こせなかった。




文学の小路と名づけられていた。
北沢川緑道のこのあたりには文学関係の碑がたくさんあった。



◆桜橋




桜並木♪
桜の季節はすごいだろうなあ。





◆鎌倉橋









三好達治 文学顕彰碑




 三好達治(1900~1964)は、詩界の開拓者だ。和洋の詩風を織り込んで新しい詩の可能性を切り拓いた。昭和期を代表する第一級の持情詩人だ。処女詩集『測量船』は、言葉の響きを重んじて創られた名編だ。この発刊以降も語の音楽性にこだわり、生涯で千篇を越える詩を詠んでいる。
 達治は、世田谷区代田一丁目一番(当碑の南約四百メートル)に十六年間住んだ。静かな路地裏で詩集『百たびののち』は編まれた。その一篇を刻み記す。

 開窓一盞
憐れむべし糊口に穢れたれば
一盞はまづわが腹わたにそそぐべし
よき友らおほく地下に在り
時に彼らを憶ふ
また一盞をそそぐべし
わが心つめたき石に似たれども
世に憤りなきにしもあらず
また一盞をそそぐべし
霜消えて天晴る
わが庭の破れし甕にこの朝来りて水浴ぶは
黄金褐の小雨鶲
小さき紅もたつならし
雨の羽衣すがしきになほ水そそぐはよし
また一盞をそそぐべし
信あるかな爾
十歳わが寒庭を訪ふを替へず
われは東西南北の客
流寓に疲れたれども
一日汝によりて自ら支ふ
如何にために又々一盞をそそがざらでやは

 詩人は諸国をさすらった末、この代田に「流寓独居」し、独り酒を飲み、寒庭を訪れる小島に語りかけた、風狂の詩人、終穏の地での秀作である。
 達治が歩いたこの北沢川べりに詩碑を建て、これに一枚の写真を添える。庭で愛犬ミミーと戯れる詩人の肖像である


ふれあいの水辺案内図





◆二子橋







世田谷百景




◆橋場橋








続く。