2020/11/10 石神井台散歩 05 ふじ大山道跡碑/田柄用水跡/伏見稲荷神社/ふるさと憩いの森/地蔵尊/松山憩いの森/石神井台八丁目児童遊園

まだ細い路地を南東へ進む。



◆ふじ大山道跡碑



 ふじ大山道は道者街道、富士街道ともよばれています。それは阿夫利山ともいわれた大山へ、また大山から富士山への道者が通ったからです。北町1丁目で川越街道から分かれて、石神井、田無を経て伊勢原(神奈川県)に達していました。練馬の中央部をほぼ東から西南に横断して区内では約8kmに及んでいます。そしてその分岐点には、「従是大山道」と刻んだ道しるべが建てられたのです。
 旧暦の6月は、俗に祭月とよばれているように、江戸や関東の各地では、祭礼がさかんに行われました。阿夫利山も「水の無い月に雨降る山は開き」とあるように、6月28日が初山で、それから7月14日まで、連日、関東の村々から集まった人々でにぎわいました。その白衣の道者たちが通ったのがこの街道です。



「けやき憩いの森」公園の入り口にあたる。







◆田柄用水跡



 明治四年(1871)に田無、上保谷、関、上・下石神井、谷原、田中、下土支田、上下練馬の各村へ、農業用水を引くために開さくされた用水路。昭和三十年代には通水が止まり、ほとんどの堀は埋められましたが、憩いの森内の約四七メートルは当時の姿が素掘りのまま残っています。
 多摩川羽村から引水していた玉川上水は、小平市で田無用水に分水していました。田柄用水は田無用水から西東京市本町付近で分かれ、富士街道に沿い、石神井公園駅の手前で北上、土支田・光が丘を経由し、田柄・北町へと流れていました。



「形見とて 何か残さん 武蔵野の 欅(けやき)に勝る 面影はなし」
どなたの句なのか調べてもわからなかった。







伏見稲荷神社

完全に人の家の敷地内だね・・・・。
正面から撮るには敷地に入るしかないので諦める。







◆ふるさと憩いの森



 ここは地主さんのご厚意により、区民の皆さんに開放している憩いの森です。
 この森の中には、ヒマラヤスギやケヤキの大木をはじめたくさんの樹木があり、また、ヤブミョウガ等の群落も見られます。
 この森を守っているため、むやみに立ち入ったり、木の枝を折ったりしないようにしましょう。







地蔵尊








◆松山憩いの森



 この森は、土地所有者のご厚意により区民の皆さんに開放している「憩いの森」です。
 ここは、以前マツがたくさん植えられた屋敷林でした。林のことは「やま」と呼びならわしていたので、ここは「松山」と呼ばれていたそうです。
 今ではケヤキイチョウなどの大木をはじめ、モチノキ、モウセンチク等のいろいろな種類の授も屋で構成された、比較的規模の大きい貴重な屋敷林として残っています。野鳥や昆虫もたくさん集まってきます。
 気を傷つけたり、タケノコを掘りとったりしないで、年に残された貴重なみどりとして大切にしましょう。







石神井台八丁目児童遊園








続く。