2017/07/07 千代田区立日比谷図書文化館 「眠れていますか? 科学者と睡眠について語る会」

24時間勤務アケに、一度家に帰ってお昼寝し、夕方からワニガメさんと合流し、日比谷公園にある図書文化館に行ってきました。



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一番印象に残っているのは、休日にいつもより1時間も2時間も多く寝てしまうのは、平日睡眠不足に陥っている可能性が高いということ。
僕の場合は寝る時間なんてバラバラなので、どうやって計ったらいいかわかりませんが、普通の生活に戻ったら試してみよう。











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こっから先はメモです。


日本はほかの国と比べると、睡眠時間が足りていない。
経済の損失額は15兆円にもなるとのこと。
寝不足状態は酔っぱらった状態と変わらない。


動物も多い少ないはあるが、必ず寝る。
人間だけが夜にまとめて睡眠をとる。


睡眠と関係のある物質に「オレキシン」というのがある。
オレキシンが欠乏すると「ナルコレプシー」という病気になる。
ナルコレプシー」は普通に起きている状態から急に脱力し、睡眠に陥る病気。


情動脱力発作とは、感情が高ぶったとき、人間では特に笑った時に、急に脱力してしまう発作で、夢を見ているときに一緒に体が動かないようにするため必要なものだが、覚醒時に起きてしまう。
(マウスでの実験ではチョコレートを与えたときに一番出るらしい)


メラトニン」は夜の間に出ているホルモンで、昼夜のリズムを作るための物質。
アメリカでは不眠薬(サプリなどとしても)普通に薬局で買えるものだが、日本では不眠治療には使われない。



ネガティブな夢は諸説あるけれど、現実にそういうことが起こった時の予行演習だという説がある。


脂は睡眠に悪影響を及ぼす可能性がある。
糖尿病などは、不眠症と合併しやすいことからとのこと。


「アデノシン」は眠気を誘う物質だが、カフェインがその作用を抑制する。
コーヒー1,2杯で4時間はカフェインの効果が続くので、寝る前にとるのは不適切。



オレキシン」を作る脳内細胞は、自己免疫によって壊れてしまうことがあり、インフルエンザワクチンによってオレキシンを作る細胞が壊され、ナルコレプシーになってしまう事故も発生している。


寝るためには寝室の環境を整えることも大事。
1、暗くする
2、静かにする
3、温度・湿度を快適に保つ

エアコンは体に良くないというのは嘘で、快適な状態で一定な温度を保つことが大事。
風をあてるのはよくないので、扇風機は体に悪い。


人の声は睡眠にかなり邪魔になるので、ICU集中治療室は医師の声などでかなりうるさい環境なので、なるべく静かにし、夜は暗くするようになってきているとのこと。


質が良くても睡眠時間を削っていいことにはならない。


体内時計は思春期あたりからズレはじめ、高校生では小学生の時の2時間は後ろにずれてしまうとのことで、アメリカでは始業時間を遅らせる取り組みをしているところがある。
日本は「政治的」に無理らしい。



IIIS
国際統合睡眠医科学研究機構 筑波大学
http://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese/