2018/10/25 見学会 02 自由学園 明日館(みょうにちかん)

鳩山会館の後は「明日館」へ。



 学校法人自由学園が所有する建物。
1922年6月に中央棟と西教室棟が竣工。
1923年に中央棟の食堂に附属施設が増築。
1925年に東教室棟、1927年に講堂が建設された。
1997年5月29日に国の重要文化財に指定。

設計は「フランク・ロイド・ライト」と、その弟子「遠藤新」



教室



廊下



食堂

 外光をたくみに取り込み、幾何学的な装飾を用いて変化に富ませた内部空間は、ライト建築の特徴をよく表しています。
ライト自身がデザインしたという証明は、当時からのものです。食堂の三方に配された小食堂は当初バルコニーでしたが、生徒の増加により、大正12-13年の間に遠藤新の手で改築されました。
リーフレットより)



暖炉



ライトは「火のある所には人は集まり、団欒の場を共有するのだ」と考え、手掛けた住宅の多くには暖炉を設けています。明日館は学校建築でありながら、5か所に暖炉があります。木造重要文化財ですので、原則火は使えませんが、消防署に禁止事項解除の申請をして冬の夜間見学日など年に何回か炊いています。
(現地説明板より)



フラスコ画

自由学園創立10周年を記念し旧約聖書出エジプト記」の一節を生徒が書いた壁画があります。
永い間漆喰の下に埋もれていたものが、修理工事の際に現在の生徒の手で蘇りました。
リーフレットより)


講堂

生徒数の増加によりホールが手狭になったため、遠藤新が設計しました。自由学園講堂(東久留米・1934年)、久保講堂(栃木県真岡市・1937年)と供に遠藤新の講堂3部作と言われており、基本的な構成がよく似ています。
リーフレットより)




<明日館概要>
自由学園は、羽仁吉一・もと子夫妻により大正 10 年(1921)に女学校として創立されました。明日館はその自由学園誕生の校舎で、アメリカが生んだ建築の巨匠フランク・ロイド・ライトと、その弟子の遠藤新の設計になる建物です。

羽仁夫妻は、友人の建築家 遠藤新を介して、当時帝国ホテル設計のために来日していたライトに校舎の設計を依頼しました。ライトは羽仁夫妻の教育理念に深く共感し、設計を快諾したと言われています。大正10年(1921)に中央棟、西教室棟が竣工、大正14年(1925) には東教室棟が完成、昭和2年(1927) に講堂が完成しました。
同年初等部が設立され、昭和9年(1934) 自由学園は東京都東久留米市に移転しました。その後、羽仁夫妻が自由学園と日本の教育の明日を託して命名した「明日館」は、卒業生の諸活動の拠点として使われてきました。幸いにも関東大震災や太平洋戦争の被害を免れ、戦後は自由学園生活学校の校舎としても使われました。

軒高を低く抑えて水平線を強調した立面、幾何学的な建具の装飾は、「プレーリーハウス(草原様式)」と呼ばれる一連のライト作品の意匠を象徴しています。日本に残るライト建築の特徴である大谷石が多用され、建物の基本構造が現在の2×4工法の先駆けと言われるなど、展示
他の日本建築には見られないライトの作風を示す典型的な建築です。平成9年(1997)に国の重要文化財に指定され、平成11年(1999) 以降、国および都の補助事業による保存・修理工事を行い、別棟3棟の新築を含めて、平成13年(2001) 9月に完了しました。
リーフレットより)



結婚式をはじめ様々なイベントも行っているとのこと。
使いながらの保存「動態保存」に努めているとのこと。
たのしそうなイベントがあったら参加してみたいと思った。
チェックしなきゃだね。



見学後は池袋駅前で飲んで帰った。
今回も楽しい見学会だった♪