2020/10/03 六本木散歩 06 善学寺/圓林寺/六本木一丁目駅/寄席坂/丹波谷坂/御組坂/偏奇館跡

六本木グランドタワーのまわりを散策。
チェック漏れで坂を何個か見落としていたらしい。
後日に巡ってみたいと思う。



◆善学寺










◆圓林寺










六本木一丁目駅










◆寄席(よせ)坂

坂下。



坂上



坂の途中の北側に、明治から大正三年にかけて、福井邸という寄席があったために、寄席坂と呼びならわすようになった。









丹波谷(たんばだに)坂

坂上



坂下。



元和年間旗本岡部丹波守の屋敷ができ、坂下を丹波谷といった、明治初年この坂を開き、谷の名から坂の名称とした。









◆御組(おくみ)坂

坂上



坂下。



幕府御先手組(おさきてぐみ・戦時の戦闘部隊で、常時は放火盗賊を取り締まる)の屋敷が南側にあったので坂名となった。









◆偏奇館跡

小説家永井荷風が、大正九年に木造洋風二階建の偏奇館(へんきかん)を新築し、ニ十五年ほど独居自適の生活を送りましたが、昭和二十年三月+日の空襲で焼しました。
荷風はここで「雨瀟瀟(あめしょうしょう)」「濹東綺譚(ぼくとうきたん)」などの名作を書いています
偏奇館というのは、ペンキ塗りの洋館をもじったまでですが、軽佻浮薄な日本近代を憎み、市井に隠れて、滅びゆく江戸情緒に郷愁をみいだすといった、当時の荷風の心境・作風とよく合致したものといえます。

冀(ねが)くば来りてわが門を敲(たた)くことなかれ
われ一人住むといへど
幾年月の過ぎ来(こ)しかた
思い出の夢のかずかず限り知られず
「偏奇館吟草」より









続く。