2020/11/04 関西旅行3日目 宮島散歩 10 棚守屋敷跡/林家住宅/宮島消防署/厳島神社祖霊社/三翁神社/荒胡子神社/御文庫

ロープウェーの後は厳島神社周辺を散歩。
少しずつに北東へ向かう。



◆棚守(たなもり)屋敷跡



 江戸時代、厳島神社神仏習合の社として信仰を集め、その管理・運営は棚守・座主(ざす)・大願寺によって行われていた。棚守は、神職を代表して神事を行い、自らも舞楽を舞っていた。戦国時代の棚守房顕(ふさあき)は、大内義隆(おおうちよしたか)や毛利元就(もうりもとなり)の御師(おし)を務め、厳島神社の再興に尽力し、厳島神社高舞台の擬宝珠(ぎぼし)には「棚守左近将監(さこんしょうげん)房顕 天文15年(1546年)」の銘文がある。
 この屋敷は、広島藩主などの来島時の宿泊所となり、邸内には能舞台もあったといわれる。
 また、ここから大聖院にかけての石垣の上には、祝師(ものもうし)・上卿(じょうけい)などの神職や、仏事を行った社僧(しゃそう)、東泉坊(とうせんぼう)・執行坊(しゅぎょうぼう)・修善院(しゅぜんいん)・多聞坊(たもんぼう)などの寺院が並んでいた。









◆林家住宅(上卿家敷)



 林家は古くから厳島神社神職をつとめ、朝廷の差遣される奉幣使(ほうへいし)の代参をつとめて上卿とよばれていた。
 現在の建物は元禄時代の建築で、全国的にも数少ない社家の遣例の一つで、国の重要文化財に指定されている。
 表門は小さな薬医門で、主屋正面の妻には豕叉首(いのこさす)に梅鉢懸魚(うめばちけぎょ)をつけ、南側正面の千鳥破風のついた玄関には式台をもうけ、木連格子(きつれごうし)、かぶら懸魚を備えて社家らしい風格がある。
 屋敷割や石垣·・庭園などもよく保存されている。










◆宮島消防署








厳島神社 祖霊社

氏子の祖霊を祀る社とのこと。

参考
祖霊社(ソレイシャ)…厳島神社末社








◆三翁(さんのう)神社



御条神
中央 佐伯鞍職(さえきのえらもと) 安德天皇(あんとくてんのう) 所翁(ところのおきな) 岩木翁(いわきのおきな) 大綿津見命 (おおわたつみのみこと)
左殿 大己貴神(おおなむちかのかみ) 猿田彦神(さるたひこのかみ)
(向って右)
右殿 御子内待(みこないし) 竹林内侍(たけばやしないし)
(向って左) 徳寿内侍參祖神(とくじゅないしかくそしん)
例祭日 十月二十三日
御由猪 御航座 の年月不詳
治承元年(1177)
「伊都岐島社千僧供養目記」に比叡御社壇と記述があるのが現在の三翁神社と考えられる
明治以前は山王社と称されていた









◆荒胡子(あらえびす)神社



御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
事代主神(ことしろぬしのかみ)
例祭日
十一月二十日
ご由緒
御鎮座の年月不詳
現在の本殿は嘉吉元年
(1411)に造営されたものである








◆御文庫









続く。