2021/02/02 氷川台散歩 06 根の上遺跡緑地/小茂根図書館/敬愛病院/小竹向原緑地/つげの木の庚申様/小竹向原駅

まだまだ南下する。
要町通りを渡ってさらに南下後、少し戻って小竹向原駅でゴール。



◆根の上遺跡緑地




根ノ上護跡2号住居跡 遺物出土状沉造形保存展
根ノ上遺跡情報
遺跡名:この遺跡を含む周辺地域の古い地名「根ノ上」による
位置:東経139度40分59秒~139度41分13秒
   北緯 35度44分29秒~ 35度44分44秒
標高:約33~34m
立地:石神井川支流(えんが堀)に面する台地上(高台上)
来 歴:昭和10年代から土器のかけらや石器が採集され、ここに遺跡が存在することが知られていた。昭和29年、芹濯長介氏がこの遺跡の採集品をもとに、日本にも旧石器文化(当時は無土器文化と呼称)終末に細石器  (次のパネルに続く)



文化が存在すると指摘したことにより、 遺跡名が全国に知れわたる。昭和59~61年、小茂根一丁目5.6番の住宅 建替え(共同住宅化) に伴い、当遺跡の発掘調查が初めて実施される。その発掘調査の出土品と調査範囲の一部が、平成3年度に板橋区登録文化財に、同9年度に同指定文化財となる。

《発掘調査について》
期間:予備調查 昭和59年(1984) 6月~9月
   本調查 昭和60年(1985) 7月~12月、
昭和61年(1986) 7月~12月
調査面積:約2,800㎡

●調査で得られた主な内容
旧石器時代:二時期(約2万年前と約1万8千年前)の生活した跡と道具(石器)類
            <第V層下部文化層,第以層上部文化層>
縄文時代:早期前半(約9,000年前)の土器破片多数と石器52点
            <撚糸(よりいと)系文系士器・押型文系(おしがたもんけい)土器が中心>

弥生時代:後期(約1,700年前)の周囲を溝で囲んだ 「むら」 の一部と、生活に用いていた道具(土器・石器)類
            <環濠集落(かんこうしゅうらく):住居跡8軒と環濠1条>
平安時代:住居跡1軒と生活に用いていた道具(土器)
現代:太平洋戦争時の焼夷弾、弾頭


2号住居跡と遺物出土状況の展示
 2号住居跡は弥生時代後期(今から約1,700年前)につくられた住居で、 広さはほぼ5畳です。 この住居は火災にあっており、その際生活用具をほとんど持ちだせずに逃げたので、このようにこわれていない土器が数多く出土しました。当時生活していた人々にとっては本当に不幸なできごとでしたが、現在の私たちにとっては当時の生活状況を知ることができるひじょうによい資料となりました。
 この住居が建てられていた場所は、 どうしても新規建物建設部分からはずすことができませんでした。そこで、型取りを行い「遺跡緑地」 内に平行移動して再現するとともに、土器の複製も作り出土状況を復元しました。



根ノ上遺跡の保存と展示について
根ノ上遺跡は学術的に大変貴重な内容を多く含んでいましたので、よりよい形で後世に残そうと以下のような工夫がなされました。
〇新規建物の設計変更を行い、住居跡などの遺構が破壊される部分を少なくしました。
○建物が建たない公園部分 (区立根ノ上遺跡緑地)は、砂と土で埋めもどして保存しました。
 (根ノ上遺跡緑地の地中には、 調査した遺構が今も残っています)
○ 発掘調査で確認された遺構の位置関係が分かるようにしました。
 ・住居跡の真上に型取りをして再現しました。
 ・住居跡の真上に花壇や砂場をつくり位置を示しました。
  (これらの下には花壇や砂場と同じ大きさの本物の住居跡が残っています)
 ・建物部分にかかってしまった遺構は、小茂根図書館内のじゅうたんの色を変えて位置を示しました。
○良好な土器のセットが発見された住居跡(この2号住居跡)の出土状況を復元し、屋外展示をしました。



彫刻と説明板

 この根ノ上遺跡緑地の下には遺跡が保存されています。
 このあたりは昭和十年代から遺跡の存在が知られており、古い地名から根ノ上と呼ばれていました。
 昭和五十九年この部分の開発に先立ち発掘調査が実施され、旧石器時代から太平洋戦争までの遺構や遺物が発見されました。
 とくに今から約一、七〇〇年前の弥生時代後期には、周囲に深い堀をめぐらして(環濠)ムラを営んでおり、その変遷の一部がわかるなど多くの成果が得られました。ムラの中には火災にあった家も存在し(火災原因は不明です)、その家の跡(住居跡)には当時の炊事道具や食器など一式が焼け残っており、当時の人々にとっては災難でしたでしょうが、生活状況の一部がよくわかる大変良好な資料となりました。
 調査終了後、板橋区では東京都住宅局の協力を得て遺跡の一部を埋め戻して保存するとともに、発見された住居跡を型取りをして再生復元したり、その真上に花だんや砂場をつくり、位置や大きさを示しました。また図書館内の床にも、堀(環濠)などが発見された位置を色を変えて示してあります。
 この根ノ上遺跡緑地部分と発掘された弥生式土器は、平成九年度に板橋区文化財に指定されました。







小茂根図書館


近くにあった観光マップ







◆敬愛病院







小竹向原緑地







◆つげの木の庚申様



工事中しているバケット車のすぐ後ろにあった。







小竹向原駅

ゴールの東京メトロ小竹向原駅
新宿三丁目経由で帰宅。








かなり暖かくてコートが邪魔なくらいだったが、空に黒い雲が広がったと思ったら急に寒くなって風が強くなった。
雨は降らずに助かった。
今回の散歩コースは勾配も少なく歩きやすかった。
遺跡が多いのにビックリ。
まだまだ知らないことばかりです・・・・。