2021/02/23 赤羽散歩 04 ふるさと農家体験館「旧松澤家住宅」

赤羽自然観察公園の中にあった古民家。




残念ながらコロナ渦のため、お部屋に上がることができなかった。
外側と、土間だけ写真を撮った。


旧松沢家住宅 附 倉屋

 旧松浮家住宅は弘化元(1844)年に創建されたと伝わる民家です。 北区浮間に所在していた建物を、この場所に移築しました。主屋は寄棟造りの茅葺さ屋根で、棟に 「箱棟(はこむね)」という瓦葺きの小屋根がついています。間取りは、向かって左に「どま」 がつき、右側に田の字がずれた形に四部屋が配置される「喰い違い四間取り」 形式になっています。主屋に付属する「うまや」は明治初期頃に増築されたとされ、建物も同時期の間取りに復原しています。広い屋根裏は茅や薬などの保管場所として使うほか、 洪水時の避難場所としても使われました。 これは当時の浮間をはじめとする荒川流域が洪水たたびたびみまわれた地城であったためで、これらの地区では 「水塚(みづか)」 とよば、れる高く盛り上げた敷地の上に家を建てていました。 裏の倉屋は、主屋より創建が古いとも伝わっていて、礎石の上に直接柱を立てるなど、土台のある主屋と異なった建て方をしています。





内部








お雛様






倉屋



倉屋内部の展示

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文字化してみた。


「瓦葺き工事」
 旧松運家住宅では、 箱棟(はこむね)の屋根と軒に瓦が用いられています。 瓦の葺き方は、大きく分けると、丸瓦と平瓦を組み合わせて葺く 「本瓦葺き」と、旧松滞家住宅でも用いられている 「桟瓦(さんがわら)葺き」 があります。 また、瓦は焼き方や窯の中のいぶされ方によって色合いも違ってきます。






左官工事」
 土壁を造る工程は左官職人が受持ちます。 土壁は竹で下地を組み、壁土を塗って造ります。その他、土を硬くたたき絞めて「どま」を通る作業、「かまど」造りの作業も同様に左官職人が行います。

「土壁の作り方」
① 粘り気のあるアラキダ土に藁スサと水を誰ぜて練り合わせます。 練り合わせた土は数ヶ月から1年くらい寝かせます。
②柱と柱の間に下地の割竹 (「間渡し」「本舞」)を藁縄で格子状に組みます。
③下地の上に壁士を鏝(こて)で塗りつけます。
④ 柱と柱の間に渡した貫の部分からひび割れないように薬スサを塗りこめます。
⑤塗った面と反対側の面を塗ります。
⑥荒壁を塗り、乾燥させた後、さらに壁土を塗ります。






「瓦の復原」
 旧松準家住宅の復原では、 できる限り当初の互を用いましたが、箱棟の屋根部分や割れた瓦を補うため、当初の瓦から型を起こし、不足分を製作しました。






「木工事」
 木材を加工して組み立てる工程を木工事 (大工工事) といいます。 大工職人は柱や柔を繋ぎ、 屋根の骨組みを組み立てるといった、 建物を形作る作業と、 敷居や鴨居等の建物の造作を受け持ちます。






茅葺き屋根工事」
 旧松運家住宅の外観を印象付けているのが、 大きな茅葺き屋根です。 茅蒼き屋根は、屋根を形作る小屋組みの上に竹を格子状に組んで下地を作り、その上に茅を縛りつけて屋根面を作ります。 棟まで葺きあがると、 植木鋏(はさみ)に似た大きな鋏で屋根面を刈り込み、 形を整えます。
 これらの作業は茅葺き職人が数人で行いますが、 屋根の上の作業なので、地上で茅束を整えたり、 職人に渡したりする人が複数必要になります。 昔はこうした補助作業は、 屋根を葺く家の近所の人々が手伝いました。






「継ぎ手・仕口」
 各部材を繋ぎ合わせるには訂だけではなく、 継ぎ手・仕ロという技法も用います。
 継ぎ手・仕口は、 使われる場所や目的によりいろいろな種類があり、継ぎ合わせた木口面同士を止める方法と、栓やクサビを打って離れないようにする方法があります。 また、組み合わせる部分の形状も、 単純なものから強度を持たせるために複雑に加工したものまであり、 まさに匠の技の真骨頂です。






「いろいろな茅」
 茅葺き屋根の 「茅」 というのは、イネ科の多年草植物の総称です。ですから、 茅にはいろいろな種類があります。 茅葺き屋根に多く使われるのは、水辺から離れたところにも生える「ススキ」 や、 水辺に近いところに生える「オギ」・「ヨシ」などです。





「旧松遷家住宅が復原されるまで 一古民家に用いられた様々な伝統的建築技法一」
 一軒の家を建てるには、木工や屋根・左官など、多くの匠の技が必要とされ、職人から職人へと仕事を引き継ぎながら完成を迎えます。
 旧松澤家住宅には、こうした伝統的な日本家屋の建築技法が多く用いられています。また、伝統的な技法とは別に、文化財として復原・保存するための手法も用いられています。






文化財建造物復原のために使われた手法」
 旧松遷家住宅復原工事では、 復原や保存のための手法をいくつか取り入れています。

「古色」
復原工事では、可能な限りもとの部材を使いますが、不足したところは新材を使います。この時、色の差を目立たなくするために、柿渋や墨汁ベンガラ (酸化鉄の粉)などを混ぜ、色あわせした塗料を塗ります。

「焼印」
年月が経過しても、 もとの部材と新材の見分けが付くように、 新材の目立たない場所に焼印を押しています。

「アンカーボルト」
地震で建物が大きな被害を受けないよう に、 土台等は基礎のコンクリートとボルトで繋いでいます。




田んぼから




入口



北区の施設紹介
北区ふるさと農家体験館:施設紹介|東京都北区



場所はこちら



休館日は年末年始含めて無しだそうです。
でも、行く前に必ずHPなどチェックしてから行ってくださいね!







続く。