稲荷社から細い路地を次の日記「子宝湯」まで北東へ進む。
◆タイムリゾート
銭湯♪
◆町屋四丁目実揚遺(みあがり)跡跡
町や第二児童遊園という公園内にあった。
本遺跡名は現在の住居表示と旧小字名「実揚」を合わせて命名されたものである。700mほど北には隅田川が流れ、荒川低地の中の微高地上に位置する。
この辺りには、中世の板碑を所有している旧家が点在し、中近世から集落が形成されていたと考えられていた。
近年の発掘調査の成果により、この近辺で弥生時代末から古墳時代前半を中心とした周溝・溝・井戸などの跡、土師器(はじき)・須恵器(すえき)などの遺物が見つかり、古くから人びとの暮らしが営まれてきたことが明らかになってきた。
低地部で発見された周溝は、従来、墓であるとの説が有力であった。しかし、最近では、建物の周りに造られた排水施設で、低地や徹高地など低い土地の暮らし方に合った建物に付属する溝と考える方が有力である。
また平成十七年度の調査では、丸木舟を転用したと推定される古墳時代の井戸枠が発見された。その中から数点の土師器も見つかり、儀礼的な意味合いを持つと考えられている。
区内の古代の暮らしだけでなく、隅田川流域の自然堤防や微高地の歴史を知る上でも貴重な遺跡である。
この周辺で土木·建築工事等計画されている方へ
町屋四丁目周辺は、文化財保護法による「周知の埋蔵文化財包蔵地」であり、土木・建築工事の際には届出等が義務付けられています。事前調査が必要になる場合もありますので、できるだけ早い時期にご相談下さい。
続く。