2022/01/29 中野本町散歩 10 妙法寺

情報量が多いので1ページにした。





◆祖師堂

何度か来ている。

2019/03/17 方南町散歩 08 庚申・地蔵堂/参道商店会/杉並教会/妙法寺/稲荷神社/妙法寺商店街 - ovanの社会科見学

2020/05/05 東高円寺散歩 03 杉並湯/妙法寺/妙法寺商店街/妙法寺口歩道橋/和田帝釈天通り/桜湯/和田帝釈天 - ovanの社会科見学



 江戸時代後期に「堀之内の厄除けお祖師様」と喧伝され、多くの参詣者を集めた日円山妙法寺は、明和六年(1769)十一月の火災により、諸堂宇とともに多くの記録も焼失し、それ以前の詳しい寺史は不明です。妙法寺の中心をなす祖師堂は、二枚の棟札から、火災後早くも明和九年に再建されたものの、損朽がはげしかったためか、文化八年(1811)に改めて建立されました。大工棟梁は四ツ谷に住む山田興兵衛樹考です。
 祖師堂は南面し、桁行五間(17.50m)、下陣を含む梁間七間(26.88m)の大規模な建築です。屋根は入母屋造のの本瓦形銅板葺きで、背面に唐破風付き向拝を、背面に入母屋破風を備えます。内部は背面から内陣・内々陣・後陣を中心軸線上に配し、それぞれ西脇に東西脇陣を設けます。中央内々陣の来迎柱の前には須弥檀が置かれ、荘厳な装飾が施されています。
 なお、明和九年の再建時には彫物大工として市東平平(島村丈右衛門)と武士伊八の名があり、文化八年の建立に際しても、彫刻類が再用されたことが明らかとなっています。
また、二枚の棟札も附指定です。











◆本堂『三軌堂』



 当本堂には 釈迦如来 宗祖日蓮上人を安置し、三軌堂とも称しています。
「三軌」とは如来の 衣・座・室 と言い 法華経を信じ説く人の持つべき次の三つの心がけを指しています
 一、穏やかで柔和な心を持ち 困難に耐え忍ぶ如来の衣を着ること
 二、こだわりのない安らかな心で 真実の教えを説く如来の座にすわること
 三、すべてのものに大慈悲を注ぐ如来の室に入ること
 正面の金文字三軌堂の大額は身延山第七十四世吉川日鑑法主の筆跡である


妙法寺所蔵杉並区指定文化財

木像如来形坐像一体
応永四年(1397)に大檀那以下数名の立願により仏所式部法端によって造られた像高27.1㎝の小像で、日蓮宗の一塔両尊本尊中の一体が遺存したものと思われます。造立年代は妙法寺の創建より古く、伝来の由来も不詳ですが、素朴な地方作として、区内現存の木造諸像のうち造像銘を有する古仏として貴重な仏像です。

妙法寺旧参道入口灯籠一対
和田三丁目五四番・五五番にある総高5.65mの青銅製の燈籠で、明治43年花柳界の人々を中心とした信者の寄進によって造立されたものです。明治22年中野駅の開業以降、新たな参詣道となった中野駅からの道に参道入口の標識として造立されたものです。妙法寺の信仰の廣さを証すると共に、参道口の変遷をも示す資料です。

明恵上人書状一軸
鎌倉時代初期の高僧で華厳宗中興の祖といわれた明恵(1173-1232)の消息を掛軸装にしたものです。切紙に文五行を記したこの書状では喫茶にもふれており、明恵が茶種を栂尾で栽培したという話を裏づけています。鎌倉文化を代表する高僧の墨跡として、また、茶の栽培に関する初期の史料としても貴重な遺品です。

乾山焼色絵花唐草文水注一口
尾形乾山(1663-1743)が焼いた高さ13.1㎝の水さしで、鳴滝窯時代(1699-1712)の作と思われます。一見磁器と思わす完好品で、銅部の赤絵の花文様に簡略化した「花唐草文」を描いた本水注は、中国明代景徳鎮窯呉須赤絵写の数少ない作例で、京焼及び江戸時代中期の陶芸と知る上できわめて貴重なものです。

本阿弥光悦和歌巻・同断簡二点
寛永の三筆」と謳われた本阿弥光悦(1558-1637)によるもので、元は一巻でしたが現在は巻子本(長さ885㎝)と掛軸に改装されています。具引き白地に「新古今和歌集」の巻第四秋歌上の和歌計十五首を順に書いており、その豊麗な書風は光悦の書風が完成する慶長期の特徴をよく示しています。

板絵着色老翁奇瑞の図一面(北渓筆)
文政四年(1821)に奉納された横約2m、縦1.2mの大絵馬で、作者は葛飾北斎の高弟魚屋北渓です。図柄は日蓮宗信者の奇瑞にまつわる場面を描いてあります。主人公とおぼしき初老の男の面貌は葛飾北斎晩年の肖像と重なるところがあります。妙法寺の庶民信仰を示すとともに、浮世絵師魚屋北渓の有年紀作品としても貴重です。

絹本着色舞楽図六曲屏風一双
「春鶯囀」「打毬楽」などの一二種の舞楽をやまと絵の手法で屏風の各扇に一つずつ描いたものです。舞楽図が景観の一部から絵の主題へと変化する過渡期である室町時代末期の作品として珍しいだけでなく、近世に廃絶した舞楽の所作や装束などが描かれていることから、図譜としても貴重なものです。


境内マップ











◆日朝堂



 このお堂は 身延山第十一世行学院日朝上人の御尊像を泰安してあります
 日朝上人は 日蓮宗の代表的数学者として宗門内外に高名であった
 勉学に精進を傾けられ そのため眼病を患った
 恢復の後 眼病の人々を救わんと大願を立てられた由縁から 眼病平穏の信仰をかけられる聖者と崇められ 又 稀世の学匠として高名であったから学業増進 入学成就志望の受験生の参詣が増加して居ります
 眼病平穏祈願・学業増進・入学祈願
 御祈願希望の方は日朝堂の受付 又は祖師堂受付へお申し込みください











◆廿三夜堂



 二十三夜の夜、人々が寄り集まって飲食を共にし月の出を待つ進行行事で、廿三夜講 あるいは三夜供養ともよばれている。
 二十三夜の月には三体の菩薩の姿が現れる、あるいは、勢至菩薩をまつるなどの言い伝えがある。
 「二十三夜待つ」と年中いのれば願望が叶うといわれている。とくに当山の廿三夜堂は古くから、縁結びと財運に霊験あらたかとして、現代ますますの信仰を集めている。











◆浄行さま



 浄行さまは 霊験あらたかな菩薩の一つとして全国各地の老若男女の信仰を集めていますそれは人間生活の中で一番大切な健康の守護神であるからです
 日蓮聖人も天上天下の大菩薩の中に 四大菩薩がおられると申されております それは
 上行 無辺行 浄行 安立行 です
 この四大菩薩は 釈迦 多宝 十方分身の俳様と共に全人類が最も信頼して頼りとするものであるとおっしゃっています
 当山のここに安置し奉る菩薩は浄行菩薩であり水で心身を浄め諸病を退散させる功徳をもつ菩薩さまです
 ご祈願なされば 所願成就 身体健全が得られます











◆總受附











◆鉄門



この鉄門は明治十一年に完成した、洋風の意匠を基調とし一部に加味した折衷の鉄門である。
我国の近代建築家養成の恩師と言われている英国人教師コンドル氏の設計遺構で、明治建築史上貴重な存在である。
昭和四十八年重要文化財に指定された。
門柱左右の7文字の漢詩は、当時の身延山第74世吉川日鑑法主の筆跡である。

「花は浄界に飛んで 香りは雨と成る。金を祇園に布(しい)て 福は田にあり」











◆石塔











◆常夜燈











◆開宗七百年記念

江戸消防記念会 第九區 とある。

調べてみたら会のHPがあった。
第九區 - 一社江戸消防記念会











◆交通安全祈願所











◆鐘楼



享保十年銘梵鐘 附 鐘楼
 享保十年(1725)六月銘 の量感にあふれる円筒型の梵鐘で、竜頭・撞座は精巧に作られ、鐘身 は 袈裟襷 文を表す。池の間各区及び縦带に刻まれた銘文によると、五世自得院日性を願主として、江戸神田在住の鋳物師粉川安继が鋳造したものである。本鐘は、区内在来寺院唯一の江戸期の梵鐘で寺の伽籃 にかかわる現存物としては最も古い。また、形姿整い、鋳造技術に優れ、各部 の比例もよく、江户の鋳 物師 の活躍を具体的に伝える作品としても貴重である。











ジュウガツザクラ












◆千部講中石塔











五重塔











◆髪塚











有吉佐和子の碑

『有吉 佐和子(ありよし さわこ、1931年(昭和6年)1月20日 - 1984年(昭和59年)8月30日)は、日本の小説家、劇作家、演出家。和歌山県和歌山市出身[1]。日本の歴史や古典芸能から現代の社会問題まで広いテーマをカバーし、読者を惹きこむ多くのベストセラー小説を発表した。カトリック教徒で、洗礼名はマリア=マグダレーナといった。代表作は『紀ノ川』、『華岡青洲の妻』、『恍惚の人』など。娘にエッセイストの有吉玉青がいる。正確には「吉」の字は下が長い「𠮷(土吉)」なのだが、小説を書いていた頃には活字がなかった。 』
『有吉の死後、妙法寺(東京都杉並区堀ノ内)に『有吉佐和子の碑』が建立され、命日の8月30日に『有吉忌』と題する追善法要が執り行われている。』
有吉佐和子 - Wikipedia











◆確認された著名人のお墓
三波春夫の墓
『三波 春夫(みなみ はるお、1923年7月19日 - 2001年4月14日、本名:北詰 文司(きたづめ ぶんじ))は、新潟県三島郡越路町(現・長岡市)出身の浪曲師、演歌歌手。紫綬褒章受章、勲四等旭日小綬章受章、新潟県民栄誉賞受賞。自身の長編歌謡浪曲などの作詞・構成時のペンネームとして「北村 桃児(きたむら とうじ)」を用いた。俳号は「北桃子(ほくとうし)」。』
三波春夫 - Wikipedia











◆子育観音











◆天文の水












◆裏門












◆門











◆山門











続く。