2022/07/20 根岸散歩 03 旧下根岸町/根岸公園/三島神社(下谷)/紅林堂/川路利良邸宅跡碑/電気の高い店本店

前の日記からの続き。
https://ovanrei.hatenablog.com/entry/2022/07/20/210000






◆旧下根岸町

 呉竹の根岸の里は、 上野山を背景にした田園風景と清流音無川の流れる静寂の地でした。 このようなところであるから「根岸の里の侘び住まい」といわれ、江戸時代から多くの文人墨客が好んで住みました。
 根岸の由来は、この付近に大きな池があったことと「上野山の根岸にあれば起これり」という東京新撰名所図絵の説明から、上野山のもとで沼地の水際だったことにちなんだようである。江戸時代初期のころの根岸は、金杉村に属していた。 そして、明治二十二年(一八八九)下谷区編入されたあとすぐに上根岸町、中根岸町 下根岸町にわけられた。
 「雨華庵」酒井抱一は、江戸後期を代表する日本画家でした。武家に生まれたが芸術家として活躍。この芸術家時代を送ったのが下根岸の雨華庵。彼の代表作に「夏秋草図」がある。










◆根岸公園









三島神社下谷)



当神社は凡六百七十年前弘安の役勇将河野通有の発願により其の一族が伊予国越智郡に鎮座する日本総鎮守大山積命を武蔵国豊島郡に勧請して金杉村上野山内の自邸に奉斎し此の地方一帯の守護神と定め社殿を建立したのに始まると謂ふ。其の後歳月を経て此の地方が段々と開けて土地に人々も此の神の御神徳を尊び現に氏神産土神として崇敬し弥高き霊験を拝して居ります。


火除稲荷社



往昔奥州街道に沿う町並として発達せる武蔵国豊島郡金杉村のこの地に御先稲荷を勧請したるあり後 正保三年東叡山寛永寺の建立に当りこの地をその火除地と定められて以来火除稲荷と称し奉り三島神社の地主神であります。
家内安全、商売繁昌、火災守護の大神として町人から崇敬されています。


三島神社の雷井戸



武蔵国の原野は雷が多く里人は常におそれていた。時たま時たま神社の境内に雷が落ちたので神主が雷をこの井戸にとじ込めた処雷は「井戸から出して呉れ」と哀願するので「二度と此地に落ちない」と約束のもとに許してやったと云う。
爾来此地に雷が落ちないと伝えられている。この井戸の発掘年代は不祥なるも相当な古井戸で危険防止の為に蓋をしてあるが現在も満満と水をたヽえて雷除の井戸として信仰されている。


三島神社の石橋跡



この横の道路は往昔より吉原土手に通ずる本通りで小高い土手であった頃三島神社に参詣するには石橋を渡ったのである。街が発展して土手がなくなった明治の末期よりその石橋を境内に敷き人々から親しまれた「三島様の石橋」を永く保存するものであります
(注)樋口一葉の「たけくらべ」に三島様の角をまがりてよりこれぞと見ゆる家もなく・・・はこの道路で土手と小川が有った頃





当神社の御本社伊予国大三島に鎮座する大山祗神社頂楠群の原生林にあり境内には樹令二千五百年の大楠が茂り御神木であります滋に常緑樹樟を現地より侵植し氏子各位の彌榮をお祈りいたします。










◆紅林堂

建物がとてもレトロだったので写真を撮ってみた。

参考
口コミ一覧 : 紅林堂 (こうりんどう) - 入谷/和菓子 [食べログ]









川路利良邸宅跡碑 ※初代警視総監



隅州横川城主北原伊勢守の弟川路杢左衛門の末裔にして天保五年五月十一日鹿児島に出生す幼少より漢学を修め長じては真影流の奥儀を極めて島津藩兵器奉行となる
明治のはじめ龍泉寺町より此の地に及ぶ広大な邸宅を構える面積約一万五千坪にして池沼あり鴨猟など催されたる由爾来子孫益々栄え昭和三十一年まで此の地に連綿たり
明治五年九月八日警察制度研究のため欧州に出張 翌年九月六日帰朝し近代的警察制度創設建議書を政府に提出明治七年一月十五日警視庁創設により其の長に任命され大警視となる即ち初代警視総監なり
明治十年二月西南の役勃発に伴い三月十九日陸軍少将を兼任し征討別働第三旅団司令長官となる旅団即ち警視庁警視隊にして総員九千五百名九州各県下並びに京都大阪神戸等主要都市を警備す特に田原坂における警視庁抜刀隊の奮戦は西南の役終結への転機となる
明治十年七月八日軍務を終えた大警視は陛下から拝領の馬車にて登庁し警察の運営並びに制度の研究に専念す明治十二年二月再び警察制度研究に欧州へ出張したるも病に倒れ十月八日帰朝 十月十三日逝去さる
享年四十六歳 青山霊園に眠る
茲に署員一同謹みて警察の父川路大警視の遺徳を偲び其の縁りを誇りとして永く伝え以て職責の完遂を誓うと共に大警視家の弥栄を祈念してこの碑を建立する



碑は警視庁 下谷警察署 玄関脇にあった。









◆電気の高い店本店・キャッスル電気)

「高」の字が逆さまになっていた。

FACEBOOKにページがあった。
でんきの高い店 株式会社キャッスル - ホーム









続く。
https://ovanrei.hatenablog.com/entry/2022/07/17/213000