2022/11/05 フリートウィーク2022 船橋 「せんだい」


『せんだい(ローマ字:JS Sendai, DE-232)は、海上自衛隊護衛艦。あぶくま型護衛艦の4番艦。艦名は川内川に由来し、この名の日本艦艇としては、旧海軍の川内型軽巡洋艦「川内」に続き2代目にあたる。
本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはあぶくま型護衛艦を参照されたい。 』




◆PHALANX(CIWS MK15)



 対艦ミサイルに脅威を感じたアメリカ海軍が開発した、 20mmバルカン砲(M61A1) を装備した艦艇用近距離防空システムです。 艦艇に搭載されている防空システムの最終手段で、 防空システムをすり抜けて飛来した対艦ミサイルを撃墜するのがその役目です。
 正式名称は[Mk15 Phalanx Close-in Wepon System」 (ファランクス近接防御武器システム) です。 アメリカ海軍を始め、海上自衛隊NATO諸国の海軍など21カ国で採用されています。
 レーダーで探知すると、 最も危険な目標を選定して追尾レーダーで追跡し、自艦までの距離が約2kmになると射撃を開始します。 レーダーからのデータをもとに目標と弾丸との誤差を修正て追尾・射撃を続け、 目標が破壊されると次の目標を探し出し攻撃します。
 PHALANXはレーダーやバルカン砲などの改良も進みヘリコプターや高速水上艦への攻撃能力を有するタイプも開発されています。

諸元/性能
発射速度: 3000発/分
弾倉: 980 発
有効射程距離: 約2000m



ファランクスは、アメリカ海軍で「R2D2」 と呼ばれている〜
アメリカ人って、何でもあだ名つけたり、無理やり語呂のいい略称つけるよね、と思っている人の、なんと多い事か。・・・はい、その通りです。そのセンスは見習いたいですね。
これはそのまんま、 外見がR2D2に似ているからです。 スターウォーズ新作を観た際には、ファランクスのこともちょっと思い出してあげてください。
また、最近では、 「ウッドペッカー」 (キツツキのこと)とも呼ばれているそうです(米兵談)ファランクスは発射速度が速いため、 発砲音が「ブゥゥゥゥゥン」という感じで、 キツツキが木をつついている音に似ているからだとか。 発射動画 (米軍)はこちら→
ちなみに、 「CIWS」 とは 「近接防御兵器」という【分類】、「ファランクス」はCIWSの 【製品名】です。 他に海自が採用している CIWS には 「SeaRAM」 (ファランクスの機関砲をミサイル多連装発射機に変えたもの)があります。
本艦型には、その原型である 「RAM」がファランクスに加えて後日装備予定だったんですが・・・あれ・・・もう30年以上経っちゃった・・・?

QRコード
Phalanx CIWS (Close-In Weapon System) 20 mm Gatling Gun Fire - ファランクスCIWS(近接防御火器システム)20mmガトリング砲発射 - YouTube








◆バートレップVERTREP エリア (甲板)

「せんだい」は小型艦であり、ヘリコプターの着艦はできませんが、 ここで物資・ 人員空輸、 およびホバリング状態のヘリコプターへの給油を行えます。
空輸は 「VERTREP (バートレップ)」、 給油は 「HIFR (ハイファー)」 と呼びます。
※VERTREP
【VERTical REPlenishment 】
バーティカル リプレニッシュメント
※HIFR
[Helicopter In Flight Refuling 】
ヘリコプター
インフライト リフューエリング
画像は米軍の HIFR です。
PHOTO by USCG



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US Navy vertical replenishment (vertrep) - YouTube

Helicopter In Flight Refuel - YouTube








自衛隊旗








◆対艦ミサイル (SSM) 発射装置

CIWS後ろの筒のような装置



 アメリカが開発した対艦ミサイル。 航空機から発射される対艦ミサイルとして開発が開始されましたが、 後に水上艦艇と潜水艦から発射されるタイプも開発されました。
 4連装の筒が専用の発射装置 (キャニスター)です。 発射後、ミサイル本体から翼が広がり目標に向かって飛行します。 ミサイルは入力された情報を元に目標の近くまで慣性誘導で飛行し、目標近くからはアクティブ・ホーミングシステムに切り替わって目標に向かうようになっています。

諸元/性能
全長:4.58m
有効射程距離: 約 110~120km



なぜ、 装備によって射程等が公表されている or いないという違いがあるの?
国際的に販売されているかいないか、もしくは機密レベルの違いがあるから~

国際的に販売される防衛装備品は、売り込みの為に公表されている場合が多いです。それに対し、 国産の装備品は販売することがないため、機密保持のため未公表。
また、国際的に販売されていても、 技術・秘匿レベルが高いものは性能が公表されていない場合もあります。
海上自衛隊の艦艇装備品は、外国設計のものが多く、それをライセンス国産(契約を結んで製造方法等を教えてもらい、 契約通り国産すること)したものが多いです。海自艦艇装備品は調達数が少なく、完全国産にすると費用対効果が悪いためです。
ただし最近は、重要な装備品の国産化が進んでおり、日本の独自需要に応じた新装備が増えています。 が・・・本艦は昭和設計のエモい艦なのでそういう装備はありません



QRコード
ハープーン対艦ミサイル 駆逐艦からの発射映像 [HD] - YouTube

対艦ミサイル ハープーン&ナーヴァル・ストライク・ミサイル(NSM)発射 - Harpoon & Naval Strike Missile Live Fire - YouTube








◆移動防舷物(大)

船舶が岸壁に横付けする際、 船体と岸壁の間に挟み船体が損傷するのを防ぐための最終兵器です。
編み込んだ細いロープの中にはコルクが充填されておりクッションの役目をします。








◆3連装短魚雷発射管




 対潜水艦攻撃に使用される短魚雷の水上艦艇用発射管です。 発射管を横に並べるのではなく、 俵型に積み上げるような形になっています。現在ある護衛艦の標準装備品になっており、 基本的には艦中央付近の両舷に1基づつ、合計2基装備されています。
 使用される魚雷は、 Mk44、 Mk46及び73式魚雷で、 これらの魚雷を高圧空気にて射出します。 発射管自体の操作は完全に自動化さえれておらず、旋回は人力で行われます。また魚雷の発射は指揮所からの遠隔操作又は発射管の発射ボタンを押すという2通りで行われます。
 なお魚雷は発射・着水後は自動で敵を追尾して攻撃します。








◆パッドアイ

洋上移送(洋上で他艦と物や人員のやりとりをすること)に使用します。上方にある、 白いリング多数がそれで、 リングに各種滑車やロープを取り付けます。








◆人員移送動画

【VR動画】人員移送(ハイライン) - YouTube








◆プローブレシーバー

洋上給油 (洋上で補給艦やヘリ搭載護衛艦から給油してもらうこと) 用の給油口です。ラッパ状の部分に、送油ホース先端のプローブというアタッチメントが接続されます。



フリーダム級沿海域戦闘艦の洋上給油作業 - YouTube








◆62口径76mm速射砲




要目
種別・・・・・・・・・艦載型後装式ライフル砲
開発・・・・・・・・・ OTO-Melara 社 (伊)
ライセンス生産・・・・日本製鋼所
口径(弾の直径)・・・76mm(3in)
口径長(砲身の長さ)・62口径 (4,712mm)
システム総重量・・・・7,439kg
砲俯仰角 砲身上下角度) -15° +85°
砲旋回角・・・・・・・無限

砲旋回俯仰速度・・・・旋回・60°/s 俯仰・ 35°/s
初速(弾の速度)・・・ 3,294km/h
有効射程・・・・・・・16,000m
発射速度・・ • ・・・・80 発/分
発射可能弾種・・・・・対空弾 (VT) 演習弾 等
砲身冷却方式・・・・・水冷 (海水/真水選択式)

イタリアで開発された速射砲で、 非常に高性能であるため40ヵ国以上が採用している、世界トップクラスのベストセラー艦砲です。
特に、 速射性と集弾 (命中) 率を高次元で両立しているのが特徴で砲でありながら機関銃に近い構造を採用し、加えて水冷式砲身としたことで速射性を確保、 応答性の高いサーボ装置により作動する砲塔と、 62口径の長砲身により高集弾率を実現しています。
1000m (1km) 先で目標中心から30cm 圏内に集弾する性能を持ち高速小型対空目標 (戦闘機やミサイル) 迎撃を得意としています。

76mm砲の動画
34 Schuss OTO - YouTube

OTO Melara 76 mm/62 caliber naval gun reloading - YouTube

Inside a OTO Melara 76mm Navy Gun - YouTube








◆船首








◆船首から見た船橋

懐かしのサッポロ工場がみえた。








◆アスロックランチャー




 対潜水艦兵器の1つ。 魚雷後方にロケットがついており、撃ち出されるとマッハ1の速度で飛来し、 目標となる敵潜水艦の直上付近でパラシュートで減速・着水。 パラシュートを切り離した魚雷はホーミング (自動追尾) で目標を追尾して攻撃します。 飛行するので短時間で目標に達するという利点があります。
 正式には「AntiSubmarine Rocket」という名称で、 略してASROC (アスロック) と呼んでいます。
 1基あたり8連装となっており、Mk.46 または73式魚雷を発射します。 射程距離は約9000mとなっています。
 イージス護衛艦「こんごう」型護衛艦「むらさめ」型からは艦内に収納された垂直発射機 (Mk41VLS) から発射されるようになったため、 甲板上に搭載される発射機はなくなっています。

諸元/性能
全長:5.0m / 全幅:4.0m
全高:4.6m/自重: 約 22t
有効射程距離 : 約9km



護衛艦の色がグレーなのは、 敵から見つかりにくくするため~
なぜ海に対してグレーで見つかりにくくなるの?と思っている人のなんと多い事か。でも普通に考えたら、そう思いますよね。
航行中に水平線の向こうから艦船が見えてくる場合、地球は丸いため、艦船のマスト(鉄塔のような高い塔)から徐々に水平線に生えてきて、全体が見えたところでこちらに向かってくるように見えます。 この場合、 まずは水平線の空をバックに隠れる必要があるので、 それに溶け込みやすいグレーなのです。 (実は、海にも結構溶け込みます)また、各国でグレーの色調が違いますが、自国の周辺海域における気象条件等に対し一番溶け込める(見つけにくい)色に調色しているからです。
なお、海上自衛隊では最近ロービジ化 (艦番号と艦名の塗色を白 グレーに変更する等)が進んでいますが、 これは昨今の高性能化した偵察衛星偵察機・センサー対策です。
※遠距離で確認された場合、 形で何型かはバレても、 どの艦かわからなくするため








◆会場