◆東大和市デザインマンホール
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2023/09/29 東大和市デザインマンホール(工事中) - ovanの社会科見学
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「赤っ風になっちゃうかな」 春先強い季節風が吹いてくると、村の人は気がかりでした。
大正の頃、桑畑や茶畑が続いていた東大和では、春先の強い季節風が吹いてくると土ぼこりで空が真っ赤になり、あたりはなにも見えなくなるほどでした。この強い風が吹いてくると農家の家の中は土が一寸(約3センチメートル)も積もるほど、 土ぼこりのひどい所でした。この風を「赤っ風」といいました。
赤っ風が吹く時、つむじ風も起こりました。畑でつむじ風に出会うと、地面にかじりつくようにして、つむじ風が通り過ぎるのを待ったそうです。
ところが、この赤っ風を心待ちにしている人たちがいました。待望の赤っ風が吹いてくると、畳二畳分の大凧を原に運び、大人が三人がかりで上げたそうです。
また、赤っ風の吹いた後の畑で、石のやじりがよく見つかりました。
静かだった村が町になり、家が建ち、畑が少なくなった現在でも、春一番の吹く頃は、やはり土ぼこりが舞い上がります。
ー東大和のよもやまばなしからー
この作品は赤っ風をイメージし、東大和市美術工芸品設置事業の一環として製作したものです。
赤っ風(あかつかぜ)
飯塚八朗 作