前の日記の「中坂」をあがって、少し進んだ所に湯島天神がある。
湯島天神の周辺を散策した。
◆湯島天神
筆塚(泉鏡花)
◆湯島聖典心城院
境内社
なんの神様かなのかはわからなかった。
◆切通坂
説明板は、湯島天神の夫婦坂を降りたところにあった。
『御府内備考』には「切通(きりどおし)は天神社と根生院(こんじょういん)との間の坂なり、是後年往来を開きし所なればいふなるべし。本郷三、四丁目の間より池の端(いけのはた)、仲町へ達する便道なり、」とある。湯島の台地から、御徒町方面への交通の便を考え、新しく切り開いてできた坂なので、その名がある。
初めは急な石ころ道であったが、明治37年(1904)上野広小路と本郷三丁目間に、電車が開通してゆるやかになった。
映画の主題歌「湯島の白梅(しらうめ)」"青い瓦斯灯(ガストウ)境内を出れば本郷切通し"で、坂の名は全国的に知られるようになった。
また、かつて本郷三丁目交差点近くの「喜之床(きのとこ)」(本郷2-38-9・新井理髪店)の二階に間借りしていた石川啄木が、朝日新聞社の夜勤の帰り、通った坂である。
二晩おきに夜の一時頃に切り通しの坂を上りしも 務めなればかな
石川啄木
続く。