まだまだ北西方向に進む。
久左衛門坂前の広い通りは靖国通りだったかな?
◆永井荷風旧居跡
小説家永井荷風(1879~1959)が明治四一年(1908)から大正七年(1918)まで住んでいたところ。
荷風は本名を壮吉といい、東京に生まれた。明治三四年(1901)に暁星学校に入学し、フランス語を学び始めると、フランスの小説家エミール・ゾラに傾倒し、「地獄の花」「女優ナナ」の翻訳を発表して文壇に登場した。明治三六~四一年まで、父の命に従い実業家をめざして欧米に留学、帰国後この地に住んで創作活動に入り「歓楽」「冷笑」「すみだ川」などを発表した。
当時、腸を病みがちだった荷風は、この家の離れを「断腸亭」と命名し、その日記を「断腸亭日乗」と題した。
調べてみるとつい最近(2018年10月06日)オープンした博物館らしい。
といっても、このショーケースの中のみとのこと。
◆坪内逍遥旧居跡
この坂は、徳川家康の江戸入府以前から大久保に居住していた島田家の草創久左衛門が新しく開いた坂道であったため、こう呼ばれるようになったという。
続く。