まだまだほぼ荒川沿いに進む。
また北西へと進路が変わる。
堀ノ内公園からは進路を東へ。
◆不動院
◆掘之内氷川神社
◆薬王院
庚申塔など
真言宗豊山派、瑠璃光山(るりこうざん)薬王院と号す。創建は、元禄年間(1688~1704)、開山は乗禅法印で宝永三年(1706)の寂(じゃく)と伝わる。もとは瑞光山と号した。
門前にある庚申塔三基は、足立区登録有形民俗文化財となっている。庚申塔は、中国の道教の影響を受けた庚待という風習を維続した記念に立てられたものである。道教では、人間の体内に三戸と呼ばれる三匹の虫がお
り、六十日に一度訪れる庚中の日に、三尸の虫が人間の体内から抜け出し、人間の悪事を天帝に密告し、密告された人間の寿命が縮んでしまうと信じられていた。そのため皆で集まって一暁中寝ずに過ごすようになり、これを庚申待といった。薬王院の元禄十年(1697)銘の庚中塔には、直右衛門をはじめとして十六名の名前が刻まれており、多くの人々が集まって庚申待をしていた様子を今に伝えている。
薬王院には、明治七年(1874)六月に新井学校の分校が開設され、同校は同年十一月に第10番公立小学沼田学校として独立し、明治二十年(1887)までこの地にあった。門脇には、沼田小学校跡の碑が立てられている。また、明治二十二年(188)に九ヶ村が合併して江北村が成立すると、江北村役場が当寺に置かれたが、翌年に移転した。
出羽三山の登山記念
続く。