2023/12/01 川越道緑地古民家園









 嘉永五年(1852年)に建てられたこの住宅は、六間型(むつまがた)(六つの部屋からできている)の民家です。
 母屋北西に配置された「オク」の間の作りは、当時の格式からいって武家屋敷の様式に匹敵するもので、欄間や建具などの構造や意匠にも高い技術が使われています。
 幕末の上層農家であるこの住宅は、「武蔵野の農家」として多摩地区有数の建物であるといってよいでしょう。





 川越道緑地民家園は、立川市とりわけ砂川地区の歴史や文化、自然風土に関する市民の知識と理解を深め、市民文化の向上に寄与するため、平成五年十月十七日に当川越道内に開園いたしました。
 当園の中心をなす小林家住宅は、幕末に建て林家住宅は、幕末に建てられた農家ですが、極めて高度な技術が駆使されているばかりでなく、形式的にも高い格式を持った建物です。
 昭和六三年七月に小林家から寄贈の申出があり、調査を行った結果、建築物としてたいへん優れたが のであることが判明したため、立川市は、当家を文化財に指定し(平成元上二月一日)、緑豊かな当地へ移築復元することにいたしました。
 川越道緑地は、段丘崖緑地として昔ながらの植生景観が保護されております。当園が、周囲の緑地とともに、身近な緑の憩いの場として、また先人の暮らしやその知恵にふれる場として、多くの方々にご利用いただければ幸いです。












◆砂川十番組大のぼり




 この大のぼりは、嘉永元年(1848年)に製作され、近隣地域のものと比較して最大級といわれており、永い間地元で継承されてきたものです。
 のぼりの文字は、谷保村の書家・本田覚庵によって書かれ、神社の祭礼の際に立てられてきました。
 旗竿の長さは二十二メートル、のぼりは十四・六メートルあります。
 このたび、大のぼり保存会から寄贈を受け、この場所に移設しました。




◆須崎家内倉



 江戸時代末期から明治時代初期頃に建てられたと推定される木造三階建ての土蔵です。
 間口二間半(4.5m)、奥行二間(36m)、小屋組に登梁(のぼりばり)を用い、内部の梁や板壁には欅(けやき)がふんだんに使われ、箱階段が付いています。移築前は、母屋から出入りできる内蔵でした。
 須﨑家は江戸時代、砂川村八番組 (現在の幸町)の組頭を務めた旧家で、かつては質屋を営み、この蔵は質蔵として使用されていました。
 養蚕業の発展と共に、桑苗の特産地であった砂川村の盛んな商業活動をうかがわせる建物として高く評価され、この地に復元しました。






◆便所・貯穀蔵





◆冠木門





◆管理棟




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川越道緑地古民家園 | 立川市



休館日
月曜日(祝日・振替休業日の場合は、翌日)及び12月29日から1月3日まで
とありましたが、行かれる方は事前にHPなどチェックしてから行ってくださいネ!



場所はコチラ