2023/02/06 観音寺



◆宝篋印塔



 この宝篋印塔は、田無村の並木九郎左衛門が全国六十六ヵ所の霊場に「法華経」を写経し一部ずつ納める廻国巡礼をなし遂げて、寛保三年(一七四三)に造塔した供養塔です。
 一般に宝篋印塔は「宝篋印陀羅尼経」を納めた塔のことですが、のちに台座に「陀羅尼経」の一部を漢字や梵字で記し、さらに金剛界胎蔵界の四方仏を刻した塔身をかさね、供養塔になります。 また、墓塔にもなりました。
 もともと宝篋印塔は、笠が階段式で四隅にある突起の飾りが特色でしたが、江戸時代に方形屋根型になり、塔全体が華やかな意匠をまとうようになりました。
 この宝篋印塔は、江戸時代中期の特徴を最もよくあらわしているもので、とくに陀羅尼(梵字) 全文を刻していることは、他に例が極めて少なく信仰の厚さを物語るものです。
 総高3.5m余ありますが、二百五十年もの間、風雨に耐えて欠損することなく完全な姿で保存されています。





六地蔵





◆観音像





◆山門





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