2023/12/20 水道局監視所・清流復活の碑




小平監視所
小平監視所は、 昭和38年9月から運用しています。
上流約12キロメートルの羽村取水所で取水した多摩川の水を東村山浄水場に送るため、 玉川上水(注1)の野火止用水と小平分水の分水口を改修して沈砂池 (注2) などを備えた小平監視所が造られました。
この施設の役割は、上流から流れてくる落ち葉や枯れ枝などを除塵機 (注3)で取り除き、 また、沈砂池で砂を沈めてゴミや砂のない水をコンクリート管 (名称: 砂川線導水路、 延長: 約4キロメートル、内側の大きさ:2.3メートル、最大導水量毎秒8.0立方メートル) を利用して東村山浄水場に送ることです。
また、 昼夜水量監視や水質監視を行っています。

(注1)
完成  承応3年(1654年)
総延長 約 43キロメートル
羽村取水口~小平監視所約12キロメートル
小平監視所~四谷大木戸 (新宿御苑) 約31キロメートル
(小平~浅間橋18キロメートル、浅間橋~大木戸13キロメートル)
平成15年に小平監視所除く開渠部分約30.5キロメートル(面積 47.8ヘクタール)が国の史跡に指定された。

(注2)
河川水のなかには細かな粒子の土が含まれているが、その粒子を上流から下流へ遅い速度で流し、重力により細かな粒子の土を沈降させる池です。
構造   長さ60メートル 幅7メートル 深さ4メートル
池数   2池
有効容量 1池、 1630立方メートル
流速   流量が毎秒 8.0立方メートルの時は毎秒 0.15 メートル
     流量が毎秒 1.0立方メートルの時は毎秒 0.02 メートル

(注3)
沈砂池の上流と下流に2箇所あり、落ち葉やゴミを自動で取り除きます。









◆清流の復活の碑



清流の復活 ー玉川上水
 玉川上水は江戸時代の承応2年 (1653) 年、人口が急増した江戸の飲料水確保のために作られた水路です。この上水は、江戸市中への飲料水の供給という目的以外に、 武蔵野台地の各地に分水されて飲料水 ・ かんがい用水・水車の動力などに利用され、 武蔵野の発展に大きな役割を果たしました。 水路は明治時代以降も淀橋浄水場 (新宿区) への導水路として使われていましたが、 新宿副都心計画による淀橋浄水場の廃止により、 昭和40(1965)年以降、 小平監視所より下流は水の流れが途絶えました。
 その後、 多摩川上流水再生センターで高度処理された再生水を利用した東京都の「清流復活事業」 によって、昭和61(1986)年8月から、 玉川上水小平監視所より下流側に再び清流がよみがえりました。

 玉川上水は、高い歴史的価値を持ち自然豊かな憩いの空間であることから、 東京における自然の保護と回復に関する条例に基づき「玉川上水歴史環境保全地域」に指定されています (羽村取水口から四ツ谷大木戸までの区間のうち開渠区間)。 玉川上水歴史環境保全地域では、貴重な植物を採る、 他の地域の生物を放す 植物を植えるなどの行為はしないよう、 水と緑の豊かな環境を大切にしましょう。







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