2024/10/02  狛江市立西河原公園








◆狛江市戦没者慰霊塔



 太平洋戦争が終り三十五年の歳月が流れ去りました。永い間遺族が願望された狛江市戦没者慰霊塔がこの度多くの市民の協力によって霊峰富士を望む西河原公園の一角に建立の運びとなりました。ここに戦没精霊に謹んで追悼のことばを申しあげます。
 明治以降数次の戦いに諸霊は遠く故国を離れただひたすらに祖国の安泰と民族の繁栄を念じて悠久の大義に殉じられたのであります。精霊が限りなく愛された祖国日本は今や新しい民主国家に生まれかわり世界の先進国として発展することができました。私達は悲惨なあの戦争を再び繰り返さないことを誓いここに平和の象徴としてこの塔を建立し戦没者のご冥福を祈るとともにその勲を後世に伝え心から世界平和を祈念するものであります。
 御霊よ多摩川の流れのほとり自然の大地に今この願いをこめて建つ塔のもとにおかえりください。そして安らかにお眠りください。永久に。



記念誌

  大平洋戦争終結してより二十五年を迎え今日あの戦いを回想するとき国の内外において民族の平和と祖国の安泰を願いながら尊い生命を祖国に捧げた同胞の最後が偲ばれ痛恨胸にせまるのを禁じ得ません。 今日我が国の平和と繁栄のかげには戦歿者諸霊の尊い犠牲のあったことを忘れることはありません。
 あの大戦を思う時あの戦いがいかにはげしく悲惨であったかを偲び再びあのような戦争をくり返さないためにも我々遺族は平和の象徴として慰霊塔を設立し戦争とはいかに悲惨であるかを後世に伝えるものであります。
 狛江市においても明治二十七八年日清戦争以来数次の戦いにて尊い生命を祖国に棒げた者二百五十三名ありその霊を合祀してこの塔を建立する。この建設については市当局古岡市長並に市議会の御協力と御支援によりこの地に建設の許可をいただき建設資金については市当局より助成金の交付を受け更に市内有志各位と遺族一同の温かい浄財により実に二年二ヶ月の年月と総工費壱千四百八十八萬円の工事費により塔建立の実現をみたのであります。
 戦歿者の皆様 この地は風光明媚にして遠く富士の霊峰を眺め近くに多摩川の清流にのぞみ皆様の故郷であり塔建立に最適地であると信じこの地を選びましたこの塔のある限り市民の皆様に親しみ愛されることを願うものであります。
 戦歿者の皆様故郷の水と緑の町この西河原公園に永久に安らかにお眠り下さい。
 ここに塔建立を記念し戦歿者諸霊の御冥福をお祈りいたしますと共に世界平和を祈願いたします。







◆狛江プレーパーク







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