24時間勤務アケで、東京メトロ葛西駅に隣接している地下鉄博物館へ。
1954(昭和29)年1月、丸ノ内線池袋~御茶ノ水間の開業にあわせて製造された、 300形車両の第1号車です。
車体は、 赤地にあざやかな白帯。 そこにシルバーのサインカーブを配した斬新なデザインで、 当時、地味な鉄道車両が多いなか、ひときわ目を引くものでした。
車両のモデルは、 当時のニューヨーク地下鉄の最新型で、モータやブレー
加速、ブレーキ、乗り心地、騒音などの面で、画期的な性能を持ち、鉄道車両の近代化の先駆けとなりました。
なお、この車両は、2002(平成14)年、当時の営団地下鉄中野車両基地から当地下鉄博物館に移設されました。
この電車は、1927(昭和2)年12月30日、東洋で初めての地下鉄が上野~浅草間 2.2キロに開通したとき、 使用されていた第一号車です。
地下鉄開業以来約40年間活躍した電車で、 1986(昭和61)年7月、地下鉄博物館の開館にあわせて、車体の床下機器及び装の一部を除き、全面的に開業当時の姿に修理、復を行いました。 この電車の特徴は、サードレール (第三軌条) から電気を取り入れたり、不燃対象として鋼鉄製の車体としています。 また、追突事故などを防止するため、打子式ATSと呼ばれる自動列車停止装置や、ドアの自動開閉 (ドアエンジン) 方式を採用するなど安全度の高い、しかも斬新な設計を取り入れた電車です。
この地下鉄第一号車は、2017 (平成29)年9月 「国の重要文化財」に指定されました。
「重要文化財」とは
建築物、絵画、彫刻、工芸品、 書跡典籍、 古文書その他の有形の文化的所産で、我が国にとって歴史上又は芸術上価値の高いもの (有形文化財) のうち、重要なもの。当車両は【重要文化財(美術工芸品)】 の<歴史資料の部>に指定されました。
この100形車両は、 東京高速鉄道株式会社が渋谷~新橋間の地下鉄開業に備えて、 昭和13年 ( 1938年) に製作したものです。
昭和16年 ( 1941年) に営団地下鉄となった後、昭和23年(1948年) に 「オレンジ」に塗られて、昭和43年 ( 1968年)まで銀座線で活躍していました。
この100形車両は、 平成21年2月 経済産業省から「近代化産業遺産として認定を受けました。
昭和16年(1941年) 以前の銀座線は、2つの会社が運営していました。 浅草~新橋間は東京地下鉄道株式会社が、 渋谷~新橋間は東京高速鉄道が行っていました。
「近代化産業遺産」とは、 経済産業省が幕末・明治維新以降、 戦前にかけてわが国産業の近代化を支えた構造物・機械等 (近代化産業遺産) を地域活性化に役立つちのとして認定し、 それらの活用に向けた取り組みを促進する目的で平成19年度 (2007年度) から始められた事業です。
東京メトロ01系について
東京メトロ01系は、 1984 (昭和59) 年に銀座線に導入された車両です。 当時の銀座線は、 戦前に製造された車両が現役で使用されているなど近代化が遅れており、01系はこれらの車両の更新のために導入されました。
主な特徴として、それまでの銀座線車両と一線を画すアルミ製車体、 大きな客室窓、 各ドアの上への車内駅名表示器(LED で現在位置がわかるタイプの路線図) の設置、さらにドア開閉チャイムの搭載などが挙げられ、一般のお客様が快適に利用出来るようになっただけでなく、 視覚や聴覚に不自由のある人でも安心して利用出来る車両となりました。
最終的に6両編成×38本の合計228両が製造され、長きにわたり銀座線の主力として活躍してきましたが、 2012 (平成24)年から現行の1000系への置き換えが始まり、 2017(平成29) 年3月10日のB1403列車 (渋谷発上野行) をもって一般運行を終了、同年3月12日のイベント列車をもって全ての営業運転を終了しました。
このモーターカーは、 保守作業要員の輸送、 機材の運搬およびレールに流れる ATC 用信号電流の測定などの際に活躍するものです。
主として、路線の1日の全ての運行が終わり、 第三軌条や架線への送電が終了してから再送電されるまでの夜中に登場します。
ここに展示されているモーターカーは、 船橋信号区において、1975(昭和50)年~1985(昭和60) 年の間使用されたものです。
昭和2年(1927年) 上野~浅草間で開業した日本最初の地下鉄で使われていた自動改札機の再現品です。 当時の運賃は、 10銭均一で、切符の購入はなく、直接10銭硬貨を入れて通りました (昭和6年まで使用)。 このターンスタ
イルの自動改札機 (再現品)は、平成21年2月、経済産業省から「近代化産業遺産」として認定されました。
「近代化産業遺産」とは、経済産業省が幕末・明治維新以降、戦前にかけてわが国産業の近代化を支えた)を地域活性化に役立つものとして認し、それらの活用に向けた取り組みを促進する目的で平成19年度 (2007年度) から始められた事です。
ターンスタイルの利用方法
コイン (5円~ 100円硬貨)を入れると1人だけバーを押して通ることができます。
◆上野駅のプラットホーム
昭和2年(1927年) 12月30日上野~浅草間に東洋で初めての地下鉄が開通しました。
その当時の上野駅のプラットホームの一部を移設し、復元したものです。
壁には、 当時でも珍しい特製の「スクラッチタイル」 を使い、 照明にも工夫をこらして、 やわらかい雰囲気をつくっています。
電車がトンネル内を走るためには、 様々な施設・設備が必要です。 ここに展示したものは、 今は存在しないものもありますが、 電車走行になくてはならないものです。
◆早川徳次(はやかわのりつぐ)
東京地下鉄道と創設者(地下鉄の父) 早川徳次
1914(大正3)年、早川徳次は欧米の「鉄道と港湾」の調査研究のため、 ロンドンを訪れました。 網の目のように発達する地下鉄網を目の当たりにし、これからの東京の発展には地下鉄が不可欠だと考え、欧米各地の地下鉄を調査研究し、 2年後に帰国します。
自ら地質・湧水量の調査をはじめ、 上野や銀座の交差点に立ち交通量の調査を行い、反対者や競争相手が現れる中、 協力者や資金を集め、東京地下鉄道株式会社を創設しました。
そして1927(昭和2)年、日本最初の地下鉄を上野~浅草間 (2.2km) に開通させ、 彼の夢は実を結びました。
◆企画展 ちかてつふしぎ展 ~銀座線・地下鉄の原点からたどる謎~
本日は、地下鉄博物館にご来館いただき、 誠にありがとうございます。
この度、当館では 「ちかてつふしぎ展 ~銀座線・地下鉄の原点からたどる謎・不思議~」と題した特別展を開催することとなりました。
当館で過去に実施した特別展でのお客様アンケートには、 地下鉄にまつわる様々な疑問や“ふしぎ”が寄せられました。 その内容は、 駅や車両、 そこで働く人々、 歴史など、多岐にわたっています。
この特別展では、 お客様から寄せられた様々な疑問や“ふしぎ”から、 いくつかの内容を抜粋し、 その答えを紹介することで、普段知る機会の少ない地下鉄に関する謎、不思議に触れていただき、 理解を深めていただくことを目的として開催いたします。
2022年は、1927年に日本初の地下鉄である上野~浅草間が開通してから、 ちょうど95年という節目にあたります。 そのため、 今回は数ある地下鉄路線の中でも最も歴史の長い銀座線を原点として、その謎・不思議を紹介いたします。
95年にわたる銀座線のルーツをたどると、 東京地下鉄道株式会社や東京高速鉄道株式会社という歴史が見えてきます。 そこには、 どのような謎や不思議が待っているのでしょうか。
銀座線にまつわる様々な “ふしぎ”を、 展示パネルや関連する実物資料等によりご覧ください。
パネル展示
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今回の企画展、新しい発見がたくさんあってよかった!
特に地下鉄なのに踏切があるなんてビックリ。
今度見に行ってみよう!
地下鉄博物館のHPはコチラ↓
地下鉄博物館(ちかはく)
場所はコチラ↓
休館日
毎週月曜日(祝日・振替休日となる場合、その翌日)
年末年始(12/30~1/3)
地震などの自然災害が発生した場合または当館の都合により、臨時休館または休館日(時間を含む)の変更をする場合があります。
とありましたが、行かれる方は事前にHPなどチェックしてから行ってくださいネ!
以前来たことがある。
2010/11/09 地下鉄博物館他 - ovanの社会科見学
2014/04/15 地下鉄博物館 - ovanの社会科見学
2017/11/07 葛西散歩 05 地下鉄博物館 - ovanの社会科見学
◆東京メトロ葛西駅
東京メトロ葛西駅。
地下鉄博物館は葛西駅すぐ脇。