もう何度来ているかわからないくらい来ている。
◆ごあいさつ
この度は、令和五年度第二回企画展「病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―」にご来場いただき、ありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症が流行し、国家や社会、人々はこの感染症に対して、様々な対策や対応を行ってきました。
歴史を振りかえると、人々は常に疫病の流行と向き合ってきました。本展では、江戸時代に流行した疫病(特に、流行り風邪・麻疹・疱瘡・コレラ・梅毒)の流行状況や、その時々の社会や人々の対応・対処等について、当館所蔵資料からご紹介します。
また、江戸幕府がこうした疫病に対して、どのような対策をしたのか、幕府の医療政策に注目するとともに、幕府の奥医師であった多紀元孝(たき もとたか)が設立し、後に幕府直轄となる医学館の
活動についても取り上げます。今回の企画展を通じて、当館所蔵資料への親しみや関心をさらに深めていただければ幸いです。
◆プロローグ 「六国史」みみる疫病
Ⅳ 江戸幕府の医療政策と医学館
奥医師多紀元悳の活躍と躋寿館の設立
その他