『北沢 新次郎(きたざわ しんじろう、1887年2月21日 - 1980年1月3日)は、日本の経済学者、社会運動家、早稲田大学名誉教授。労働問題、社会政策を専門とし、東京経済大学学長なども務めた[1]。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B2%A2%E6%96%B0%E6%AC%A1%E9%83%8E
『東京経済大学(とうきょうけいざいだいがく、英語: Tokyo Keizai University)は、東京都国分寺市南町1丁目7-34に本部を置く日本の私立大学。1900年創立、1949年大学設置。大学の略称は東経大(とうけいだい)、東経(とうけい)、TKU(ティーケイユー)。』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%A4%A7%E5%AD%A6
東京経済大学国分寺キャンパスは、 国分寺崖線に位置し、崖線に沿って広がる緑の回廊の一部をなしています。 かつての武蔵野の自然が色濃く残され、 多種多様な動植物が生息する環境が維持されています。
また、森の中には本学第4代学長北澤新次郎にちなんで命名された「新次郎池」があり、 武蔵野台地の地下水が崖線から湧出し、湧水による豊かな水辺の環境が生まれています。
「東経の森」の自然
都市に残された貴重な自然です。 森の斜面や池 せせらぎには立ち入らないようにして生物の棲息環境保全にご協力をお願いいたします。
地形
「東経の森」 は、 国分寺崖線にそって広がる樹林帯の回廊の一部にあります。 地表に降った雨水が地層にしみ込み、 本崖線の下部の砂礫層から湧き出しています。 かつては崖の南方に田んぼがあり、 湧水を利用した稲作が行われていました。 これらの水は野川に流れて行きます。
植生
急な斜面には大きなケヤキやシラカシの高木があり、それらの下にはヤブツバキやアオキ等の小高木や低木が生存しています。 そして、 比較的緩い斜面には、 武蔵野の雑木林の代表であるコナラやクヌギなどが生育して、 高木になっています。
林内や林縁には、草本植物のキツネノカミソリ、タチツボスミレ、ホウチャクソウ等が季節毎に花を咲かせています。 また、水辺に沿った所では、ヤブミョウガ、ユキノシタ等が見られます。
生きもの
野鳥のシジュウカラ、 コゲラ等が林内や林冠で飛んでいます。 林床付近では、 初春にウグイスが大きな声で鳴いています。 カワセミ カルガモ等が湧水の池 (「新次郎池」) で見られます。 蝶は、 キタキチョウ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、 コミスジ等、虫は、カブトムシ、 オンブバッタ、ジョロウグモ等が観察されています。
自然と共存する 「エコキャンパス」の保全活動
崖線の樹林の生態系を健全な状態に維持するために、学生、教職員、地域住民の有志による森の保全活動を行っています。 シュロやトウネズミモチなど外来種の伐採やアズマネザサ等の刈り取りによって、 本来の武蔵野の森の植生が回復しつつあります。
湧水と「新次郎池」
新次郎池は、北澤新次郎学長 (1957-1967年在任)の時代に池として整備され、 「新次郎池」 と呼ばれるようになりました。池に流れ出る水は、 国分寺崖線下にみられる湧水です。 近傍には貫井神社の湧水があり、新次郎池周辺の湧水は、2003年に東京の名湧水 57 選に選ばれました。
崖線の地質と湧水
新次郎池をU字型に囲む国分寺崖線 (斜面)の上部には、武蔵野段丘面といわれる台地が広がっています。
この台地は 「水を蓄え」 「水を通す」 地層と 「水をためる」 地層の3層からなっており、下の層である水を流す礫層が露出したところで水が湧き出てきます。
湧水について
新次郎池周辺には湧水があります。 これら湧水の水量は季節によって変化します。 その年の雨量と時期によって異なりますが、 最も多い時期は夏から秋で、雨が少ない時期は冬頃から少なくなり始め、 春先には湧水が減少します。
水辺の生きもの 植物
池の水量があるときは、 カルガモ カワセミ、コサギ、セキレイ類などの水辺を好む鳥類が訪れてきます。
新次郎池から流れるせせらぎには湿地を好む草本植物のセキショウやヤブミョウガが群生しています。 水面にはアメンボが滑走しオニヤンマ オオシオカラトンボなどが飛んでいます。 また、 サワガニが池の岩や石ころで歩き回っています。
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