渡邉家の屋号は「中村屋」。旧甲州街道沿いにある味噌、醤油、酒を取り扱う万屋 (よろずや)の店蔵として使われていた。
当初は木造軸組2階建ての土蔵だったが、関東大震災の影響を受け土壁にひび割れが生じ、昭和5年に大谷石による張石蔵へ改修し、あわせて下屋部分をコンクリート製のバルコニー形に変えている。また、昭和7年の甲州街道の拡幅に際して、屋工法により、現在の位置に移転している。
日野宿の文化を物語る貴重な建物である。
◆パネル展示
渡邉家 (屋号 「中村屋｣) 前 -アジア大会自転車競走一
昭和33(1958)年5月古谷永治氏撮影
第3回アジア大会自転車競走で日野町内を疾走する選手たち。 中央の石造りの建物は渡邉家の蔵で、当時日野医院として使
われていました。 現在の日野駅前郵便局は蔵の右、 門のところに新築されたものです。 さらに右手には森山種苗店が見えます。
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