2021/02/18 大山散歩 03 板橋/石神井川緑道/仲宿商店街/高野長英ゆかりの地/板橋仲宿脇本陣跡/仲宿ふれあい広場

板橋で石神井川を渡り、少し離れたりするが、旧中山道沿を南下する。



◆板橋

下は石神井川



 この橋は板橋と称し、板橋という地名はこの板橋に由来するといわれています。板橋の名称は、すでに鎌倉から室町時代にかけて書かれた古書の中に見えますが、江戸時代になると宿場の名となり、明治2年に市制町村制が施行されると町名となりました。そして昭和7年東京市が拡大して板橋区が誕生した時も板橋の名称が採用されました。
 板橋宿は、南の滝野川村境から北の前野村境まで20町9間(約2.2km)の長さがあり、この橋から京よりを上宿と称し、江戸よりを中宿、平尾宿と称し、三宿を総称して板橋宿と呼びました。板橋宿の中心は本陣や問屋場、旅寵がを並べる中宿でしたが、江戸時代の地誌「江戸名所図会」の挿絵から、この橋周辺も非常に賑やかだったことがうかがえます。
 江戸時代の板橋は、太鼓状の木製の橋で、長さは九間 (16.2m)、幅三間( 5.4m)ありました。少なくとも寛政十年(1798)と天保年間の二度修復が行われたことが分かっています。近代に入ると、大正九年に新しい橋に架けかえられ
ましたが、自動車の普及に対応するため、昭和七年に早くもコンクリートの橋に架けかえられました。現在の橋は昭和四十七年に石神井川の改修工事の際、新しく架けかえられたものです。











石神井川緑道








仲宿商店街

商店街♪
中山道











高野長英ゆかりの地(旧水村長民宅)

道路は旧中山道



 蘭学者·蘭方医高野長英(1804~50)は、幕府の外交政策を批判して永牢の身となりました 。弘化元年 (1844)六月三十日、小伝馬町牢屋敷から出火した火事で、一時的に収監者を解き放つ「切り放ち」が行われると、長英は脱獄し、長い逃亡生活が始まりました 。
 平成九年、旧 板橋宿中宿名主家の飯田促家から、その足取りを示す史料が見つかりました。それによれば、長英は六月三十日午後十時ごろ、
板橋宿で医者をしていた門弟の水村長民を訪ね、道案内を頼みました 。 長民はその頼みを受けると、自身の実家で足立郡大間木村(現さいたま市)の高野隆仙のもとへ長英を導きました 。隆仙は長民の実兄で、長民と同じく長英の門弟でした。長英は、隆仙宅でしばらく休憩し、夜明け には奥州方面へと向かっていったと記されています。その内容すべてが事実とは言えない点もありますが、長英が逃避行のはじめに、この地にあった水村長民宅を訪れたことは確実だと考えられます。








◆板橋仲宿脇本陣




google map、マークの位置は上の写真の所辺り。
今回もマークが消えそうな予感がしたので、その前にスクショ。
次の瞬間には消えていた。(消えるとマークがあった場所には経緯度しか表示されない)

中宿脇本陣跡|板橋区公式ホームページ
こちらのことだろうか?
場所が違う。
仲宿」→「中宿」で字も違う・・・。








仲宿ふれあい広場



 明治二十二年(1889)、明治政府は、憲法の制定および国会開設に先立って、本格的な地方自治制度を定めた「市制・町村制 」を制定しました。これにともない、江戸時代の旧町村を大まかな単位とする大規模な町村合併が行われ、現在の板橋区域には板橋町・上板橋村・志村・赤塚村の一町三村が誕生しました。地方行政を担うこととなった市町村では、市町村長および議会の議員が公選で選ばれ、公共事業の事務処理をするための役場が設置されました。
 当初、板橋町役場は大字下板橋二ー二八番地(現仲宿五六番地あたり)の民家を借りて開設されました。明治二十六年の記録によれば、板橋町役場の組織は庶務・戸籍・地籍・収税の四係で構成され、町長のほか収入役・書記2名・雇用人2名で運営されていたようです。
 その後、板橋町役場は、事務処理の増加により役場が手狭となったため、二代目町長青山五郎右衛門の時に、当地(仲宿四四番地、現区立仲宿ふれあい広場)の土地を購入し、付属していた建家を増改築して、明治三十年七月竣工の新庁舎へと移転しました。この時の土地購入と庁舎建設費用は、すべて板橋町民の寄付によるものでした。なお、明治三十年の記録では、町長・助役 ・収入役・書記4名・付属員用務員の9名が町役場で勤務していたことが分かります。その後、さらなる事務処理の増加にともなって、隣接地を購入するとともに、大正三年(1914)に木造瓦葺き洋式二階建ての町役場が完成しました。
 昭和七年(1932)、十四代目町長水村清の時に板橋区が誕生すると、板橋町は消滅し、併せて板橋町役場も廃止されましたが、旧役場の建物は清掃部 板橋出張所などとしてその後も使用されました。








続く。