[塔身背面]
石濱
勇矣新田最少郎
差原驅賊皆奔狂
四十六里成風逐
足利足蹶是比場
明治戌寅孟冬
枕山大沼厚作
昭和三十九未歲中秋建之
福生町 多摩吟社
福生町 観光協会
この碑は、昭和三十九年に福生町多摩吟社、福生町観光協会及び町民有志の方々の篤志によって、牛浜大坂(熊川一〇五八 ) に建てられたものですが、平成二年、多摩川中央公園の開設にともない、牛浜渡船場跡に近いこの地に移設しました。
石濱
勇ましいかな新田の最少郎(新田義興)
差原(小手差原)に賊(足利尊氏軍)を駆れば皆な奔狂(ほんきょう)す
四十六里(小手差原より石浜まで)に風逐を成し
足利も足躓(つまず)くは是れ此の場
足利尊氏は観応三年(1352)閏二月二十日に武蔵国人見原(府中市)・金井原(小金井市)で新田勢と対戦した。この時尊氏方は苦戦を強いられ、石浜にのがれた。尊氏は窮地を脱して、二十八日小手差原(所沢市)・入間河原(狭山市)などで、次々と新田勢を破った。この一連の合戦を武蔵野合戦という。尊氏が逃れた「石浜」の所在地については諸説があり、市内の牛浜であるという説が古くからある。
(「福生市史』 参照)
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