2024/12/21 井口院


『1672年(寛文12年)、法印清長によって開山された。当地を開発した井口八郎左衛門の要請に応じて創建されたものである。当初は「威光院(いこういん)」と称していたが、開基の井口家に対する配慮から、読みはそのままに「井口院(いこういん)」に改称した。
境内には、大不動尊像がある。この像は「三鷹不動尊」と呼ばれており、弘法大師入定千百五十年遠忌記念事業として造立したものである。台座をも含めると10メートルもある巨像となっている。台座部分は大師堂になっており、弘法大師が祀られている。
他にも、数多くの仏像(弥勒菩薩大日如来など)が安置されている。 』
井口院 - Wikipedia





 中野宝仙寺の第十九世であった清長和尚は石神井村井口八郎左衛門春重の協力を得て薬師如来を奉安し、この地に寺を開かれました。
 初めは神竜山開空寺威光院と称せられていましたが、寛文十二年(1672)に現在の開宮寺井口院と改称。
 以来今日に至る迄、紀州根来寺の流れをくむ寺院として地域社会と密接にとけこんでまいりました。
 また関東八十八ヶ所霊場第七十番、多摩新四国八十八ヶ所霊場第三番札所として知られ、年間を通じて多くの巡礼者が訪れています。







◆大不動尊







覚鑁上人像



真言宗中興の祖であり、新義真言宗をおこし且つ総本山根来寺を開創した覚鑁上人は康治二年(1143年)十二月十二日根来寺山内の円明寺に於いて四十九才の若さで入滅さる。
五百四十七年の元禄三年十二月、朝庭より「興教大師」の号を賜わる。
下って平成四年(1992年)は興教大師の八百五十年御遠忌正当年に当りますのでそれを記念して左の事業を行う。







白衣観音







◆福壽殿







不動明王殿







◆平和観音



 当山は萬治元年中野宝仙寺の第十九世清長僧正により開山された紀州根来寺の流れを料む新義真言宗の寺院であります。
 本尊は薬師如来にして現存の本堂は寛政二年前に再建されたもので永年の風雪に耐えて来ましたがその破損の度が進みしを以って当山の開創三百二十周年を記念して諸堂の改築を発願し、信徒六百四十余名の協力を得て昭和五十年十二月に起工、昭和五十一年一月三十日庫裡、客殿の上棟、同年七月庫裡、客殿完成、続いて同年九月より本堂の改築工事に着手、昭和五十二年三月九日上棟、同年七月本堂完成す、又本堂工事に併行して当山に伝わる総本山根来寺のきりもみ不動の御分身たる不動明王を安置する不動堂の建設に着手、昭和五十二年四月二十六日地鎮式、同年八月八日上棟、同年十二月に完成す。
 又本堂内の荘厳品等についても御本尊の台座の修理、並に十二神将、閻魔法王、観世音菩薩像の修復、内陣須弥その他私具類の新調修復を行う。
 尚今回の此の大事業の協力者各位の先祖供養並に世界平和を祈念して此の観音像を建立し平和観音と号す
 願くは当山伽藍安穏、仏法興隆、萬民豊楽、袒越繁栄。







◆大師像







◆稚児大師像







◆大日堂



宗祖興教大師の八百五十年御遠忌記念事業の一環として建立した大日堂と大日如来の尊像は、その建設費に壱千四百万円也(大日如来像七百六十万円・大日堂六百四十万円)を要しましたが、それは先ず昭和六十一年に白高負蔵氏と樫尾忠雄氏より称号料として奉納されました「志納金」を基にして、大日如来尊像の鋳にかかり、その完成を俟って平成元年一月より尊像を安置する大日堂の建立を発願し、この大日堂建設の趣旨に協力下された特志の方々よりの志納金(小林守寿氏参拾万円、松本文一氏弐拾万円、榎本文雄氏、岡田政勝氏、山下千
尊氏、浜中四郎助氏、各壱拾万円、大谷・佐藤ふじ氏五万円、加藤平蔵氏、参万円、小林タカ氏、杉田稔氏各式万円、比留間金子氏壱万円)に回向料・仏具料として奉納された志納金と当山よりの支出金四百四十万円也を加えて平成元年十二月に完成致しました。







◆石仏







◆石仏







◆石仏







◆雨乞弥勒



 この弥勒菩薩は文政十一年(1829)当山第十九世慧秀代に降雨を祈願して経文百券を納めて建立されたもので、又当時雨乞祈祷僧として有名な学存によって開眼供養が奉修されました。それ故爾来この弥勒菩薩は雨乞弥勒として有名になり、その霊験は非常にあらたかで日照り続きの折りには遠く秩父・川越方面からも雨乞祈願に見える人があったといわれております。尚この雨乞祈願は近年(昭和二十年代)まで行なわれていました。
 この雨乞祈祷僧学存の功徳を記念して学存塔が近在の方並に遠く新宿追分・秩父・川越方面の人々の手によって当山に建立されて居ります。
 又この弥勒菩薩の周囲をめぐる馬走けが年中行事として明治の中頃まで行なわれていたと伝えられて居ります。







閻魔王







◆仁王像







地蔵堂








◆石塔











◆仁王門







◆石仏







◆山門








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